番外編「青いウサギは寂しいと死ぬよりまず先に泣く」 ページ31
「お、俺！Aさんが好きなんです！！」
「…え」
とある日の、とある公園で
仕事も終わり、お腹が空いたためコンビニで何か買おうと入ったら会社の同僚とばったり会った
異性だが同じ仕事場で働いてる同年代というだけあって、仕事の話やら何やらして盛り上がったのだ
その話をしながら2人で各自色々買って、少し話でもしていこうかと公園で食べながらグダグダ喋っていた
その途中で、カラ松が途中まで迎えに行くと連絡をくれたのでお言葉に甘えて、この公園に迎えに来てもらうことに
それを送ったのが10分前くらい
そろそろカラ松が来る頃だと思い、じゃあまた明日ねと言ったら腕をつかまれた
そして
「(ウソぉぉぉぉぉ！！！？)」
告白された
生まれてこの方告白なんぞされたことない
ましてや恋愛なんて程遠い縁だった学生時代
テレビや漫画で振る場面があるが、実際自分がその立場になるとどうにもテンパってしまうものである
この告白を受けるつもりは毛頭ない、彼はただの同僚としか見てないし、これからもそれを変えるつもりはない
どう断ればいいのか悩むのと、好きではない人といえど告白されて恥ずかしいのと重なって俯いてしまった瞬間
「おい」
聞き覚えのある声にしては、明らかに怒気を含んだ低い声が耳に飛び込んできた
それと同時に、後ろへ傾いた体を受け止めてくれた暖かい体温も
「カラ松！？」
カラ松が後ろから私の鎖骨らへんとお腹に腕を巻き付けてくる
そして腕に少し力を込めて私を引き寄せた
「わりぃな、邪魔しちまってよ。俺のカラ松girlを返してもらおうか」
口元は笑ってるが、目は笑ってない
そんなカラ松に私はピシッと石化した
「ひぃっ！ご、ごめんなさい！！」
頼りなく腰が抜け走り去ってく同僚
そんな背中を見て、こんなに頼りない男だったのか、ＯＫしなくてよかった…
なんて失礼なことを思ってると、首筋にカラ松が顔を埋めてきた
「カラ松？」
「……」
ただなされるがままにされてる私はどうすればいいのだろうか
ぐりぐり顔を動かされて何も言わないカラ松の頭をポンポン叩く
次第に体に巻き付く腕の力が強くなってきた
それと同時に
「っぐす…」
嗚咽と鼻をすする音も
「え、え、ねぇ、カラ松？」
声をかけるも、聞こえてくるのは嗚咽のみ
「…こにも…」
「ん？」
「どこに、も…行かない、で、くれ…」
静かに泣くカラ松の腕を優しく解くと、私は泣きじゃくる大きい体を抱きしめた
番外編「青いウサギは寂しいと死ぬよりまず先に泣く ２」→←お知らせ 読んでおいた方がよろしいかと思います
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星鴉(プロフ) - 夢主かっこよすぎですよ！！これからも読みたいです！！更新楽しみにしてます！ (2018年2月11日 23時) (
レス) id: 3edde29704 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ - このお話めちゃくちゃ面白いです！全然先が読めなくて、ドキドキしちゃいます！これからも頑張って下さい！応援してます(#^.^#) (2017年7月8日 9時) (レス) id: 144d912ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリカ - このお話めちゃくちゃ面白いです！全然先が読めなくて、ドキドキしちゃいます！これからも頑張って下さい！応援してます(#^.^#) (2017年7月8日 9時) (レス) id: 144d912ef6 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 何回読んでも飽きないです！大好きです！！！風邪なのに読んでしまう（笑） 学校行きたくなくなりますね（笑） (2017年3月10日 8時) (レス) id: 6ee3d9804e (このIDを非表示/違反報告)
ひな - イメ画上手いです！って、お友だちに伝えられればいいです！ (2016年8月19日 17時) (レス) id: 80c812b5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イバラ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ecfed04be15/
作成日時：2016年3月4日 22時
