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体の酸素が奪われ、意識が朦朧としてきた。
何か誤解をしているようだから、否定をしたくても声すら出せない。
圧倒的な魔力に、俺は死を覚悟することしか出来ない。
「えっ、北山さん！何してるんですか！
馬鹿！死んじゃうでしょ！」
バチンッ！
目の前で光が弾けたかと思うと、その瞬間体の拘束が解かれ、俺はその場に倒れた。
「ニカ？！ニカ！しっかりして…！」
千賀の声が段々と遠のいていくのが分かった。
____
パチっ
「…？」
「あっ、ニカ！目覚ました？！」
目を開けた瞬間に、三毛猫が俺の顔を覗き込んできた。
「俺、えっと…」
「倒れたんだよー、拘束呪文解かれた瞬間に気失っちゃったみたい」
「…！そうだ！ここって！」
「あ、目覚ました？」
見慣れないベッドルームに、優雅に香りの良いお茶を運んで来たのは、真っ黒な服を見に纏った端正な顔立ちの男だった。
…黒猫だ。
人間の姿であるものの、溢れ出る雰囲気が黒猫だと物語っている。
「ごめんね、北山さんが殺そうとしちゃって」
殺そうとしちゃって…？
やっぱり、あれ本気で俺、殺されるところだったのか…
「え、と。俺あの、その」
「慌てなくて良いよ。これ飲んで？
きっと呪文にやられて相当魔力削られてるから。薬草入りだけど美味しいよ」
にこり、と綺麗な笑みを浮かべて俺に差し出されたティーカップの中には、不思議な色をしながらくるくる、と優雅に舞う小さな蝶が泳いでいた。
「ニカと千賀、だっけ？渉から話は聞いてたんだけど 、俺が話聞くよ」
藤ヶ谷、と名乗った黒猫は、俺の突拍子も無い話を優しく聞いてくれた。
出されたミルクを舐めている三毛猫を慣れた手つきで撫でるその横顔があまりにも綺麗で、見入ってしまう。
「強くなりたい。それだけじゃ駄目ですか」
「俺は別に良いと思うけどね。
北山さん、今まで弟子なんか取ったこと無かったから分かんないけど」
「…北山さんに、会わせてくれませんか？」
「そうだね…」
口元に笑みを浮かべながらも、目が合ったかと思うと、カチ、と瞳を捕らえられたような音がして、また身動きが出来なくなった。
あれ、俺また殺される？
まじかよ、横尾さん、俺本当に殺されちゃうよ！
「…ははっ、ねえ、もう読心術使わなくても顔で分かっちゃうんだけど」
そう言って涙を浮かべながら笑い転げる藤ヶ谷さんは、おいで、と俺たちを案内した。
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魚(プロフ) - たいちゃんらぶさん» コメントいつもありがとうございます〜！ バーテンシリーズはT×Fも交えて更新して行きたいと思っております！第4弾でもお付き合い頂ければ嬉しいです(*^^*) きっと高校生時代から宮田さんは良い友達だったんだろうなあ、と思いながら書かせて頂きました！ (2019年1月16日 9時) (
レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - あみさん» コメントありがとうございます！バーテンシリーズは私も書いていて楽しいです…笑！ ちょい笑い藤ヶ谷さんの策士っぷり是非楽しみにしていて頂ければと思います！魔法使いシリーズも引き続きよろしくお願いします！ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - した(/ω＼)お玉ちゃんの想いも気になるっ･･もう一回読み直さねば･･(｀・ω・´)ゞ (2019年1月15日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - けてたいぴも良かったね･･みやっちありがとーー好きなんかじゃない･･玉ちゃんに色々暴いてもらって(←)たいぴの性癖が(ﾟ∀ﾟ)♪チュっと舌打ちが重なったってところ･･好きです･･玉ちゃんとだと右Fさんはみっくんにはどうなるんだろう･･ってつい考えちゃいま (2019年1月15日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 魚さん♪終電の後(≧▽≦)心配募らすたいぴの様子に(￣ｍ￣〃)ぷぷっ!お迎えに行くもどういうスタンスで??って考えちゃうトコもｗｗ(後でみったん怒ったら困るしね♪)ってここでやっぱり宮っちアシストさすがです♪優しい子だ!!幸せみったん･･良かったね･･それを聞 (2019年1月15日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2018年11月16日 1時
