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「……え?今、なんて言った?」





パチパチ、と瞬きを繰り返すと、目の前の横尾さんは優しい笑みを浮かべて俺にランプを渡してきた。






「黒猫の魔法使いに、会っておいで」




「っ、えええええ?!!は?!!何事?!」





____




新しい薬草が届いたから、取りにおいで。

そう横尾さんから手紙が届き、いつものように千賀と2人で向かうと、店の奥にある家の中に通されたかと思うと、横尾さんは急に話し始めた。



黒猫は、横尾さんの使い魔が生んだ猫で、その魔法使いと横尾さんは古くからの友人だということ。

そして黒猫の魔法使いが、俺と会ってくれる、と。


ミツ。

と横尾さんは親しみを込めて魔法使いのことを、そう呼んだ。




「太輔のことになると、あ、黒猫の名前ね。

本当、太輔のことになると、ミツは手段を選ばないって言うか。俺の紹介だし、殺されることは無いと思うけど、一応気を付けてね」




そんな物騒な言葉と、魔法使いの元へ導いてくれると言うランプを渡して、横尾さんは俺たちを見送った。




「…っ、ここ、すごい結界…」




隣で千賀が震えた。

地図で示された森まで辿り着くと、一歩踏み出した瞬間に空気が変わるのが分かった。

骨までガタガタ、と震えるような重苦しい空気が一瞬にして俺たちを包んだ。一面に靄が広がり、視界も奪われる。





「ら、ランプ!ニカ、ランプ付けて!」
「わ、分かった」




パチン、と指を弾いてランプに火を灯すと、靄が晴れて行き、光がある方向を指した。




「…す、すげぇ」
「うぅ…ニカぁ、怖いから、乗ってても良い?」
「おう」




ランプを持たない手で千賀を抱いて、俺たちは息を潜めるようにして灯りが導く方向へ進んだ。




____




どれくらい進んだだろうか。
緊張と、恐怖と、興奮と。

屋敷の姿を捉えた瞬間、心臓が痛いくらいに跳ね上がった。





「つ、着いた…っ!」
「何か、バケモノ出てきそうだね…」




千賀が小さく腕の中でそう呟いた瞬間、ピシ、と体が何かに拘束され、びくとも動かなくなってしまった。




「バケモノ、の方が俺よりよっぽどマシだと思うけどな」




脳内に響く低く這うような声。

拘束が段々とキツくなっていき、呼吸さえも苦しくなってくる。




「…っ、はっ、…あぅっ…」

「何しに来た?横尾さんに何を吹き込んだ?お前の目的は何だ?」





やばい、し、死ぬ…!!

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(プロフ) - たいちゃんらぶさん» コメントいつもありがとうございます〜! バーテンシリーズはT×Fも交えて更新して行きたいと思っております!第4弾でもお付き合い頂ければ嬉しいです(*^^*) きっと高校生時代から宮田さんは良い友達だったんだろうなあ、と思いながら書かせて頂きました! (2019年1月16日 9時) (レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あみさん» コメントありがとうございます!バーテンシリーズは私も書いていて楽しいです…笑! ちょい笑い藤ヶ谷さんの策士っぷり是非楽しみにしていて頂ければと思います!魔法使いシリーズも引き続きよろしくお願いします! (2019年1月16日 1時) (レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - した(/ω\)お玉ちゃんの想いも気になるっ・・もう一回読み直さねば・・(`・ω・´)ゞ (2019年1月15日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - けてたいぴも良かったね・・みやっちありがとーー好きなんかじゃない・・玉ちゃんに色々暴いてもらって(←)たいぴの性癖が(゚∀゚)♪チュっと舌打ちが重なったってところ・・好きです・・玉ちゃんとだと右Fさんはみっくんにはどうなるんだろう・・ってつい考えちゃいま (2019年1月15日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 魚さん♪終電の後(≧▽≦)心配募らすたいぴの様子に( ̄m ̄〃)ぷぷっ!お迎えに行くもどういうスタンスで??って考えちゃうトコもww(後でみったん怒ったら困るしね♪)ってここでやっぱり宮っちアシストさすがです♪優しい子だ!!幸せみったん・・良かったね・・それを聞 (2019年1月15日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年11月16日 1時

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