紳士の彼女は百合好きの変人さん。 (ページ12)

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12話だね。ページ12

幸村「どうして君たちは今日お昼を屋上で食べていたんだい？理由を聞かせてもらいたい。」

そう言った幸村精市の目が酷く冷たいものに見えた気がする。

チラリと蘭華を見たが蘭華には普通に微笑んでいるように見えるのだろう。あまり警戒していない。見間違いだったのかもしれない。

A「いつもは昼食を教室で取っていたので屋上で食べないか？という話になって屋上で食べていたんです。」

蘭華「今日は天気もすごく良かったし、それに日差しもそこまで強くなかったからね」

幸村「そうか…」

といった会話があってまた暫く沈黙が続いた。

君たち(主に幸村精市)が質問してきたんだ。返しの返事ぐらい考えておきたまえ。

暫しの沈黙の後ジャッカル桑原が声を上げた。

ジャッカル「…お前らはミーハーじゃないのか？」

その言葉にすかさず蘭華が反論する

蘭華「そんなわけないじゃない！！貴方達を見て騒いでいるあんな品の無い方々と一緒にしないで！！あり得ない！！！立派な侮辱だわ！！」

A「蘭華！そこまで言わなくても…」

蘭華はハッとしたようにテニス部員を見る。

彼らは相当驚いたのだろう。目を瞑っている柳蓮二も目を開けて丸くしている。

正直、私も驚いた。

蘭華「すみません！！！」

と状況に気づいた蘭華が凄い勢いで頭を下げる

ジャッカル「そ．そうか…」

とだいぶ動揺した声で返事をした。

そりゃそうだ。だいぶ怖かったからな。仕方ないな。

幸村「へぇ～…本当に？」

蘭華「当たり前でしょ。彼氏がいるのに貴方達で騒いでどうするの？彼氏に失礼じゃない。」

蘭華の言う＂彼氏＂は私のことだと思いたい。

幸村「彼氏さんがいるんだ。誰？」

幸村精市が凄い食いついてきた。見た目は中学生じゃないくせしてめっちゃ中学生だった。

蘭華「そんなの決まってるじゃない。Aに決まってるじゃない。ね？」

蘭華が頬を染め上目遣いでこちらを見ている。

めちゃくちゃ可愛い。このままお持ち帰りしたい。切実に。

R陣「…は？」

蘭華「だ～か～ら～Aだっていってるでしょ？聞こえないの？ね～？A？」

A「そうだね。私はどちらかといえば彼氏側に当たるよね」(微笑み

R陣「…えぇぇえぇえぇえぇぇぇ！！！」

正直言って煩い。

ジャッカル「まじかよ…！」

柳生「...」(唖然

柳「…データに加えておこう。」

真田「恋愛などたるんどるわ！！」

幸村「…へぇ…」

反応は様々だが皆共通することは

＂失礼＂ってことだな。