白銀の魂を持つ女侍 1

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「京都姉妹校交流会？」
何だそれといいたげな野薔薇と興味なさげに耳糞をほじくるA。

「京都にあるもう一校の高専との交流会だ。でも2、3年メインのイベントですよね？」

「その三年のボンクラが停学中なんだ。人数が足んねぇ。だからオマエら出ろ」
経緯を聞くと三年のろくでなしが停学でいないため、私たちに白羽の矢がたった。そして、二日間行われ、初日が団体戦、二日目が個人戦らしい。

「よーするに天下一ストレス発散大会だろ？」

「そんな大会聞いたことねーよ。馬鹿。」
戦うらしい。呪術師同士で。

殺す以外ならなんでもしていいらしい。

「で、オマエは何ができるんだ？」

「は？」

「得物は何使うんだって聞いてんだよ、恵が言ってた。オマエ、得物使っての戦闘は私らよりも下手したら上かもって恵が言うからなぁ？手合わせしようぜ」
ニヤリと真希パイセンが提案する。


「いいですよ、やりましょうか。と、その前に先輩方、ちょっと用意して欲しいものが・・・」







「お皿と紐を用意しろって、どういう使い方をすんだ？」

「体のどこをくくりつけてもいい。そのかわり、この皿を割られたら負けってのはどう？」

「面白ぇ、やってやろーじゃん」




「おい、Aは何つーところに皿をくくりつけてんだ」
Aは胸に皿をくくりつけていた。それを野薔薇に指摘され、

「えー？だめー？」

「今からルール変更！一枚だけ使うこと！！」

「へーへー」


「審判は俺がやりますね。両者、はじめ！」
真希は薙刀を構えるが、Aは耳糞をほじくっている。

「おい、真面目にやれや。一年！！」
攻撃を仕掛けるが、すっと避けられる。

「なっ！！」

「ほう、やるなぁ。坂田。真希の攻撃を避けるなんて」

「真希先輩が押されてる？」
信じられないものを見るような目をAに向ける伏黒と、
「しゃけしゃけ。」
同意する狗巻。



真希は体術を仕掛けるが、片手で受け止められる。

「っでやぁぁあ！！」
とうとうAが攻撃を仕掛ける側にまわった。


「(こいつ、何なんだよ！！私が今まで戦ってきたどんな奴よりも強い！！)」

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