5話 ページ6
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時は流れ数日後。
課外授業である“宝探し”の時期になった。
放送でグラウンドに集まるように言われるが、私はめんどくさいので職員室で充電をしていた。
「あ"〜…眼福…。行きたくない…。」
ジニア「ちゃんと行ってきてくださいねえ。図鑑埋めも頑張ってくれると、ジニア先生嬉しいなあ。」
「そー言われたらさぁ!?!?行くしかないよねぇ!!!!」
レホール「騒がしいぞ。」
「ほぁ…!!美人に睨まれた…!!」
レホール「はぁ…。」
あれ、呆れられた。
それにしても、美人と最推しと一緒の空間にいられるとか…!!!!
もうここから動きたくない( ·-·)←
そう思った瞬間、職員室の扉が勢いよく開いた。
スズナ「やっぱりここにおったんやね!?もうみんな行っとるよ!」
「え〜マジ?じゃあもうちょっと後で行く〜。」
スズナ「何言うてんねんアホンダラ!!」
そう言って私の体をグイグイ引っ張るスズナちゃん。
まだ行かないと言いながら、ジニア先生の隣のデスク、つまりセイジのデスクにしがみついていると、不意に引っ張られる感覚が無くなった。
後ろを向くと、少し悲しげな顔をしたスズナちゃんがいた。
「…スズナちゃん?」
スズナ「…行きたくないなら、別に行かんくていいんよ?アンタの事情はうちがよう知っとるさかい、ね?」
ジニア先生とレホール先生が、不思議そうにこちらを見ているのがわかる。
それはそうだ。
2人は、何も知らないのだから。
レホール「なんだ、なにか行きたくない本当の理由でもあるのか。」
「…あるっちゃありますよ。言えないけど。」
ジニア「それじゃあ、無理に行かなくてもいいと思いますよお。しんどくなっちゃったら意味ないですから。」
優しく笑うジニア先生を見て、少し考えて立ち上がった。
「やっぱ行くよ。」
スズナ「ほんまに?無理してへんやろね?」
「無理してないって言えば嘘になる。でも、あの誓いを果たしたとしても、あの子たちが私を許してくれなければ意味が無い。…だから、誠意見せないと。あの子たちのためだ。」
心配そうに見てくるスズナちゃんに笑顔を向け、先生たちに手を振って、スズナちゃんと職員室を後にする。
ジニア「…あの子たち…?」
レホール「…。」
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作者名:七瀬 | 作成日時:2023年1月19日 4時