3話 ページ4
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他のデータには、パルデア以外の地方のポケモンのデータなんかも沢山あった。
ガラルにシンオウ、カントーにジョウト…盛りだくさんだなー!
「…!…ケロマツ。」
ジニア「ん?ああ〜、その子はカロス地方のポケモンですねえ。」
…知ってる。
だって、私のふるさとだもん。
最初のポケモンで選べる3匹のポケモンのうち、その1匹がケロマツだ。
だから、よく知ってる。
ジニア「そういえば、サクリファさんもカロス地方の出身でしたねえ。どうです?好きなポケモンとかいるんですかあ?あ、やっぱり、手持ちにもいてカロス地方にもパルデア地方にもいるサーナイトとかゴチルゼルとかですかあ?」
「んー…ざーんねん!違いまーす!」
水を得た魚のように喋りだしたジニア先生の前に、腕で大きなバツを作る。
すると、ジニア先生は違ったかあ〜と笑った。
そう、私が好きなのは、サーナイトでもゴチルゼルでもない。
かと言って、カエンジシでもルガルガンでもゲッコウガでもマスカーニャでもない。
私しか図鑑に登録できていない、“あの子”だ。
「もー、先生?ちゃーんと私のことわかってくれなきゃ困るよー。そうじゃないと、愛し合えないでしょ?」
ジニア「そうですねえ。」
「うーん適当ッ!!!!!」
目の前のわんさかあるデータから目を離すことなく、笑顔でそう返した先生。
あぁ〜…その雑に扱われるのもいい…。
なんか新しい扉開きそ。←
ジニア「あ、わあ〜!!色違いのポケモン達がたあっくさんだあ!!」
「ぎゃあああああんわああああああ!!!!!!!(訳:可愛い尊い)」
ジニア「落ち着いてくださいねえ。」
「んぴぃ…しゅき…。」
ジニア「ココアどおぞ〜。」
叫び散らかす私に冷静にココアを勧めてくるジニア先生。
慣れたなあー、この人も。
しみじみと思いながらココアを1口飲むと、生物室の扉が勢いよく開いた。
セイジ「今のビッグボイスは何事ね!?!?」
「あ、私です。ジニア先生の可愛さに叫びました。」
ジニア「どおもすみませえん…。どうやらこうかばつぐんだったみたいでえ…。」
こうかばつぐんって…それどころじゃないよ!?
テラスタル+タイプ技+こうかばつぐん+急所だよ!!!!
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作者名:七瀬 | 作成日時:2023年1月19日 4時