溺愛幼女の番外編 (ページ2)

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エリスと迷子ページ2

｢っ……らんぽ……お、じいちゃ……｣
ワイワイと賑わう遊園地。

そこで一人、ポロポロと泣き乍ら歩くA。

彼女は現在進行形で俗に言う＂迷子＂である。

何故、彼女が迷子になったかと云うと──

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――

乱歩｢あっ！あれ、乗ろう！｣

敦｢乱歩さん！待ってくださいよー！｣

探偵社の面々で来ていたAだが、ドンッと人とぶつかり、不意に福沢と繋いでいた手を離してしまい……

｢……あれ？｣

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──そして今に至る。

｢おじーちゃん…らんぽぉ…！｣

ポロポロと涙を流す美少女に周りは何をすればいいか分からないまま、タジタジになる。

そしてAは警戒心が強い為、いざ話しかけようとしても持ち前の瞬足で走り去ってしまう。

それが余計に迷子になる原因だが、誰も気付かない。

もうAの目元は赤く、少し腫れてきている。

｢みんなどこなの……！｣

｢あらっ？あなた、どうしたの？｣

｢……？｣

遂に泣き崩れてしまったAに声をかけたのはAより、少し歳上…否、同じ歳くらいの女の子。

金髪で顔立ちは日本離れしており、赤いワンピイスが彼女の可愛らしさを引き立てている。

｢だれ…？｣

エリス｢あたしはエリスよ。あなたは？こんな所に一人で来たの？｣

｢……迷子に、なったの……｣

エリス｢あら、大変！あたしも一緒に探してあげるから泣き止んで？｣

｢うん……｣

エリスと云う少女に撫でられ、泣き止んだA。

二人は手を繋いで歩き始めた。