#025 名探偵の仕事 ページ25
凜桜と織田作は黒蜥蜴を縛って探偵社を出て行った。
太宰〈しっかし、派手にやられたものだね…〉
あちこちに散らばる銃弾と、その跡。
デスクや資料などが入った棚は何処か欠けたり倒れたりしている。
乱歩「いやあ、流石僕だよね!警察から頼りにされちゃうなんてさ!」
敦「え?」
乱歩「でもまあ、僕の『超推理』は探偵社……いや、この国でも最高の異能力だからね!皆が頼っちゃうのも仕方ないよねえ」
そう云い乍らスタスタと歩いて行く乱歩さん。
国木田「頼りにしています、乱歩さん。」
「そうだよ!!」と、得意気に国木田くんを指差すと続けて賢治くんが乱歩さんを褒め始めた。
賢治「凄いですよね、『超推理』使うと事件の真相が判っちゃう能力なんて。」
敦くんは判らないとでも言いたげな顔でキョロキョロと辺りを見回す。
国木田「おい小僧。ここは良いから乱歩さんにお供しろ。現場は鉄道列車で直ぐだ。」
敦「ぼ、僕が探偵助手ですか?そんな責任重大な…」
乱歩「真逆!二流探偵じゃあるまいし、助手なんて要らないよ!」
敦「え?じゃあ何故……?」
その言葉に『ニッ』と笑って乱歩さんは云う。
乱歩「僕、列車の乗り方判んないから」
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もっぴい - 自己紹介が、細かく書かれてていいなと思いました。これから、頑張ってください! (2019年8月28日 23時) (レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三ノ宮凛桜 | 作成日時:2019年8月28日 20時