ディストーションの隙間【黒バス】

06 ページ6

「本日の議題は……」




放課後に時間は移り、生徒会室のホワイトボードには風紀の乱れと書かれている





「ではA先輩、本日の抜き打ちチェックの結果を教えていただいてよろしいでしょうか？」




ぼやっと明石くんの話を他所に窓の外を見ていたらいつの間にか話を振られていた



『染髪などの行いは減ってきたように思われます

しかし、ピアスやネイルなどのあまり気が付かない所の校則違反が少々見られます。特に2年に

あくまでも中学生ですので、中学生らしくするべきかと…』





淡々と自分の考えを述べる




風紀の乱れというのは案外めんどくさい

朝から素行や身だしなみの抜き打ちチェックに、改善法を考えたりなどとかなりめんどくさい



「では改善するべき事案としてよろしいですか？」



『えぇ、もちろん』





「では本日はこれで終わりです


次回は２週間後というところですかね……」




２週間後の招集を聞けば、他の役員の子達はぞろぞろと帰っていく






『赤司くん、今日の部活は何時まで？』



「今日は６時までです

灰崎のことですか？」





最後まで残り、赤司くんに今日の部活のことを聞けば、同じように赤司くんは私に質問をしてきた




コクリと頷けば、少し嫌そうな顔をしたが、そうですかと素っ気なく言い放った




『そう……

じゃぁ今日は少しだけ覗いて待っていようかしら』





持ってきていた紙の束をトンっと机に落として向きを整えた




『先に行っとくわね』




赤司くんより一足先に生徒会室から出ていき、おそらく祥吾のいるであろう体育館に足を運んだ

07→←05

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す