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「Aっち!高校どこ行くか決めたっスか?」
部活を引退したから黄瀬と会おうと思わなければ会うこともないので、彼は私の教室に来てまで聞いてきた。
奴は何故か私がさつきや黒子、赤司に一緒の高校に行こうと誘われていることを知っていた。
いや何で?怖っ。
『決めてないけど』
「一緒に海常高校ってとこ行こうよ!!」
『…えぇぇ』
海常高校。一度は考えた高校だ。
バスケ部の強豪校で、何より私の成績でも行ける所。
しかしコイツが行くのか……考えものである。
「同じ高校に行ってくれなきゃ毎日Aっちの高校まで迎えに行ってやるっス」
『脅しか』
それは死んでも嫌だ。
黄瀬はバスケを始めたばかりなのでまだ才能は開花していない。しかし、高校生になったら確実に開花するだろう。これは勘だが、いつかキセキの世代も超えるような強い選手になる。同時にそれは、周りとどんどん差がついていく、ということで。
その時私はどうする?
開花したら、青峰のようになってしまうのだろうか。
バスケがつまらないと感じるようになるのだろうか。
そんなの、そんなの……。
『……海常…、行く』
「えっ!本当っスか!!?超嬉しいっス!!やったぁ!!」
この人を独りにさせちゃ駄目だ。
黄瀬を一番近くで支えるのは、私だ。
「選んでくれて、ありがとうっス」
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春(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます!他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります!ありがとうございます!! (2023年1月24日 7時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました!!!続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます! (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます!!! (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き!!!私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました!頑張ってください! (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» わー!ありがとうございます!!涼太ぁぁ! (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2021年12月4日 22時