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帝光中学校。
登校中に変なおじさんに話しかけられて何か液体をぶっかけられたかと思えば、みるみるうちに体が縮んで6歳ほどの少女になってしまった。
「夜には元に戻るからね」と謎の優しさを残して去っていくおじさん。意味不明だ。
ぶかぶかの制服を持ち上げ、なんとか学校に着くと「どうしてここに子どもが」と周りの人からの目線が凄まじかったので逃げる。
「誰だい君は?」
『湖橙A』
「……すまない、聞こえなかったようだ。もう一度聞こう、君は誰だい?」
『湖橙A』
先生に見つからないように隠れながら、とりあえず部室に行って現状を理解しようと部室のドアを開けると、中には赤司がいた。
一番現状を理解してくれそうな救世主が現れたかと思えば、途端に希望はなくなる。
「俺の知っているAはこんなに小さく無かったはずだが……いや、小さかったか、このくらいだったか………」
『自分の記憶をよく思い出して、私こんなに小さくなかったよね』
ご丁寧にしゃがんでくれている赤司の肩に手を置いて必死に説得すれば、徐々に状況を理解したのかそれとも逃避していた現実から戻ってきたのか、私が本人だと認識してくれた。
「それにしても、こんなに可愛い女の子からどうしてあんな子に育ってしまったのか……」
『悪かったね』
「いっそ中身も幼少期に戻ってくれて良かったのに」
『おい』
見た目は今も昔もいいのにね、と“見た目は”の部分を強調して褒めてるのか貶しているのかよく分からない言葉をもらった。
赤司はズバズバと精神的な攻撃をしてはいるが、その瞳はガーネットのようにきらきらと輝いている。
なんか満更でもなさそうじゃん。
『黄瀬にはバレたくないから言わないでね。うるさそう。あと青峰にも、あいつはすぐ馬鹿にするから』
「………善処するよ」
「あれ?赤司っち……と、誰っスか?まさか赤司っちの子ど……っ!!?」
『おっと終わった』
フラグ回収が早すぎる。
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春(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます!他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります!ありがとうございます!! (2023年1月24日 7時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました!!!続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます! (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます!!! (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き!!!私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました!頑張ってください! (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» わー!ありがとうございます!!涼太ぁぁ! (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2021年12月4日 22時