after:ポニーテール ページ26
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「そこの彼女様、ちょっとストップ」
『おはよ、黄瀬。なに?』
登校中に会った黄瀬に腕を掴まれ、一緒に学校まで歩く。
何で止められたんだ?ご飯粒でもついてる?それとも朝食べたひじきが頭についてる?
「いきなりポニーテールで来られると心臓に悪いっス!!」
『ほとんど毎日してるじゃん』
「部活の時とは違う感じなんスよ!なんかこう、雰囲気が!!」
『ちょっとよくわからないっス』
「朝からAっちのうなじが目に入るぅぅ……」
『きも』
髪の毛はいつも下ろしているが部活の時に結んでいるので、ほとんど毎日ポニーテールはしている。
今日は先生の都合上、一時間目に体育だから結んで行こうと思っただけなのに、何でこんなに厄介な奴に朝から遭遇するのだろうか。
「生まれて初めて一時間目から体育あってよかったって思ってるっス……」
『よかったね』
「もういっそ毎日でも……いや、でもそれは新鮮さが無くなる………」
『きも』
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『森山先輩って意外と器用なんですね?』
「いつか女子にやってあげようと思って練習してた」
『理由が不純』
放課後、女に囲まれている黄瀬を置いて先に体育館へ入ると、笠松先輩と森山先輩が既に準備をしていた。
引退したはずじゃ、と思ったが気分転換らしい。
それを手伝い、他の選手が来るまで雑談をしていると、森山先輩が鞄からゴムを2本だして「髪の毛で遊ばせて?」と頼み込んできた。
どうしてゴムを2本も持っているのだろう、と思ったが特に断る理由もないので大人しく従う。
「Aっち置いていかな……!!?!」
「オイどうすんだ、黄瀬のやつフリーズしやがったぞ」
「ほんとAの破壊力すごいよな」
『えぇぇ……』
女を振り切り、急いで体育館へやって来た黄瀬は私を見るなり口をパクパクとさせて固まってしまった。
「か、可愛すぎるんスけど!!?なんスかその三つ編み!!」
『森山先輩にやってもらった』
「ぁぁぁ誰にも見せたくない!森山先輩俺のAっちに触らないでくださいっス!!」
「でもそのおかげで三つ編みAが見れたんだぞ?」
「ありがとうございます!!!」
森山先輩に威嚇したかと思えば、急に態度を変える黄瀬に森山先輩も笠松先輩も苦笑い。
「鼻血が出そうっス……」
『そんな裸見たわけでもないのに』
「え!見せてくれるんスか!?」
『埋めるぞ』
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春(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます!他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります!ありがとうございます!! (2023年1月24日 7時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました!!!続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます! (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます!!! (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き!!!私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました!頑張ってください! (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» わー!ありがとうございます!!涼太ぁぁ! (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2021年12月4日 22時