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されたあとの話 ページ16





「今日Aは休みか」

「はい、うるさい奴1人いないだけでこんなに静かなんですね」



金曜日、Aさんのいない部活。

虹村先輩と赤司君が話しているところを聞いていた僕は、「確かに」と心の中で相槌を打っていた。




「腰が痛くて動けねぇんじゃねぇ?」


「……どういうことっスか?」




そこに加わる灰崎君と黄瀬君。さらに近くで聞いていた緑間君や青峰君、紫原君に桃井さんも参加し、八人全員が灰崎君の言葉に耳を傾けた。

なんだか、嫌な予感がします。




「俺さァ昨日、_____」





















灰崎君の口から次々と出てくる言葉に皆、驚愕していった。



「………嘘だろ……?」

「灰崎テメェ……っ!!」

「やめろ青峰!!」




嘘をついているのではないか、早くネタばらしを、などとそんなことを思ったが自慢げに話す彼からはそんな様子はない。全て本当にあった出来事なのだろう。

………昨日僕はその場にいたのに灰崎君の企みに何も気づけなかった。



僕の、せいだ。




「ちょっとAさんの家に行ってきます」

「待って黒子っち!……俺も行くっス」




俺も、私も、と皆で行きそうな雰囲気になっていた時、「待て」と虹村先輩の制止の声が響いた。




「Aも昨日の今日でまだ混乱してんだろ。大勢で行くと多分怖がらせちまう。黒子、黄瀬、お前ら行ってくれるか?」

「はい」

「了解っス」





















『………ごめん。今は一人にして……』




返ってきたのは拒絶。


Aさんの家に着いてインターホンを押すと、そこから声を聞いた。今は誰にも会いたくないらしく、顔を出すこともなかった。




「Aっち!今からでもいいから部活行こう!?」

「分かりました。何かあったらいつでも連絡ください」

「ちょ、黒子っち!!」


「戻りましょう黄瀬君。………僕らが思っていたより、Aさんの傷は深かったみたいです」




そこまで言うと黄瀬君は納得したようで、時々後ろを悲しそうに見ながら一緒に学校へと戻った。

・→←あとがき



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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます!他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります!ありがとうございます!! (2023年1月24日 7時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました!!!続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます! (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます!!! (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き!!!私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました!頑張ってください! (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかんさん» わー!ありがとうございます!!涼太ぁぁ! (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年12月4日 22時

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