検索窓
今日:24 hit、昨日:99 hit、合計:52,070 hit

ページ17





黒子と黄瀬が家に来てくれた日から二日経ち、作り笑いできるくらいには気持ちが楽になった。


この調子だったら明日学校に行っても普段通り皆に接することが出来そうで安心する。しかし、心のどこかで得体の知れない寂しさがあった。

灰崎くんはきっと皆に言いふらすだろうな、と思っていたからある程度覚悟していたが、インターホン越しに二人と話した時は、声が震えていないか不安でいっぱいだった。
弱ってる姿なんて見せたくないからね。


腰の痛みはもうないが、付けられた噛み跡は薄くなったものもあれば、未だに濃く残っているものもある。

早く消えてくれないかな。



そんな時、“ピンポーン”とインターホンの音が家中に響いた。

昨日、メールや不在着信がたくさん届いていた。特に黒子と黄瀬からは何通も。しかし申し訳ないことに全て返していなかったため、その二人のどちらかが心配して来てくれたのだろう、と思いながら扉を開けた。




『はーい』

「よォA。一昨日の部活はサボりか?」


『え、虹村先輩??』

「さっさと準備しろ。行くぞ」

『どこに!!?!』




扉の向こうに立っていたのはなんと意外にも虹村先輩だった。


どうして?灰崎くんや黒子たちから何も聞いてないの?
たくさん疑問が生まれたが「早くしろ」と急かされ、一旦家に戻って出かける準備をしてからすぐに外へ出た。




「お前親は?」

『どっちも仕事です』




虹村先輩は「ふぅん」とあまり興味なさげに言うと、人の賑わう方へ歩き出した。

先輩から聞いてきたのに。




「何か食ったか?」

『いえ、まだ何も食べてないです』


「腹減った?俺腹減ったからそこのマジバ行きたいんだけど」

『お昼ご飯一緒に食べたかったんですか?一人でトイレ行けない女子ですか』

「んだと」

『いだっ!!』




バシッ、と私の後頭部を叩いて先にマジバに入ってしまう虹村先輩を追いかけた。

・→←されたあとの話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
368人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます!他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります!ありがとうございます!! (2023年1月24日 7時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました!!!続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます! (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます!!! (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き!!!私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました!頑張ってください! (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかんさん» わー!ありがとうございます!!涼太ぁぁ! (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年12月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。