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次の日の朝の部活で、早速黄瀬が選手たちに私がストーキングされていることを言いふらしていた。

本当に口が軽すぎるこいつは。




「そのストーカー、実は黄瀬なんじゃね?」

「んなわけないっスけど!!」

『だから昨日は珍しく後つけられなかったんだ……』

「Aっちまで!!?」




笠松先輩が何気なく言った冗談に私も賛同する。

ストーキングされていることを選手たちに伝えても、私と一緒に帰る人なんて黄瀬くらいしかいないんだけどな。海常の選手たち皆と帰る時もあるけれど、そこに黄瀬もいるし。
あとは一人で。




「まぁ湖橙も一応女子だから一人で行動するなよ」

『一応ってなんですか泣きます………ひっく』

「は、本当に泣いてんのか!?悪かったからもう泣くな!!謝るから!!」

『すみません、嘘泣きです』

「殺すぞてめぇ……」




笠松先輩の口から物騒な言葉が聞こえたかと思えばその直後、頭の上に大きいコブができる。「シバくぞ」ではなく「殺すぞ」だった。怖い。

さっきの焦った顔は可愛かったのに、今では般若のような顔だ。まじ怖い。




「相変わらず無防備なんだか危機感がないんだかって感じだなAは」

『森山先輩』

「でも安心しろ?俺というAの心の中のヒーローが……」

『あ、そういうの大丈夫です』

「泣いた」


「Aっちには俺という彼氏様がいれば充分っスもんねー?」

『あ、そういうのも大丈夫です』

「泣いたっス」




私も黄瀬も、ストーキングされたことはもう慣れるほどあるんだ。

そんな今さら心配しなくても、ストーカーされることに関してはもうプロ並みだよ??慣れって怖いね。




「ってことだから俺と一緒に帰ろうぜ」

「森山先輩駄目っスよ!俺と帰るんだから!!」

「お前らうるせェ!練習再開すんぞ!!」





結局この日、体育館の点検で放課後部活が無い私たちは、まだ明るい中海常の選手たち皆とわいわい騒ぎながら帰っていった。



パシャリ、とカメラのシャッター音が鳴ったのにも気づかずに。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます!他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります!ありがとうございます!! (2023年1月24日 7時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました!!!続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます! (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます!!! (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き!!!私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました!頑張ってください! (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みかんさん» わー!ありがとうございます!!涼太ぁぁ! (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年12月4日 22時

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