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俺がバスケ部に入部してすぐの頃、厄介な女子に追いかけられていた時に「うちの選手を追いかけ回さないで下さい、迷惑です」と、はっきり言ってくれた。

その言葉にハッとなった女子は、何を勘違いしたのか「私何を考えていたんだろう、黄瀬君と釣り合うのはAちゃんしかいないのに……っ!」と意味の分からない言葉を残して去っていった。


彼女とまともに話したのはこれが初めてだった。

最初は媚を売りに来たのかと思ったが全くそんな様子はなく、逆に俺に興味が無いという態度だったので俺の方が彼女に興味が湧いたし単純に嬉しかった。
それから俺は、自分が認めた相手だけにつける“っち”をAちゃんにつけ、AっちAっちと、くっつくようになった。

今思えばあの頃からAっちが好きだったのかもしれない。


















それからというものの。
好き、と分かってからは変に意識してしまって大変だった。




『ねぇ黄瀬』

「ぴぇっっ!!?ちょ、待ってくださいっス!!!」



ぴゅーん、と逃げてしまったり。




「あ、ああああのAっち、明日の部活の事なんスけど、」

『どうしたの?』




真っ赤な顔でしか話せなかったり。

顔を見られるのが、目を合わせるのが恥ずかしくて付き纒うことは愚か、必要最低限なことしか話せなくなってしまっていた。




「遊び人みたいな顔して実はピュアだったんだな」

「見てて面白いね」

「うるさいっスよぉぉ」



俺だってできることならいつも通りAっちと話したいっスよ。













こんなことになるなら、


こんな感情、気付きたくなかった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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