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1番は森山先輩、5番は私。

小堀先輩は私に当たるとは思っていなかったようで、私に両手を合わせて「ごめん」と謝っていた。許す。




「嫌っスよ!Aっちが他の男とキスするところ見るのなんて!!」

『他の男と熱いキッスしてた奴に言われてもなぁ』


「ふはは!残念だったな黄瀬!黙って俺とAとのキスを見てろ!!」

『しませんからね!!?』




森山先輩はこんな展開を待ち望んでいたかのように自分の鞄からポッキーを取り出した。
女に飢えすぎじゃないっすか。

先輩は私の口にチョコの方を咥えさせ、ずいっと嬉しそうに顔を近づける。




「あっ!ちょっと俺まだ咥えてない!!」

『もぐもぐ』




なんだか恥ずかしくなって森山先輩が口をつける前に全部食べきった。もう一度仕切り直しをするという。諦めてくださいよ。

森山先輩の整った顔が至近距離にあることで、自分の意思に反して思わず顔がほんのり赤くなってしまう。




「そんな可愛い反応されると俺のドS心に火がついちゃうんだけど」

『やめてください!つけるな!鎮火しろ!』


「え、ち○こ?」

『もう先輩くたばれください』




一口食べて思いっきり折ってやった。




















「俺だ」



三回目、次に王様になったのは笠松先輩。

最初から今まで全てに拒否していた彼なら過激なことは命令しないだろう。多分。




「……湖橙、何番だ」

『1番ですけど……あ』

「Aっち何簡単に教えてるんスか!?笠松先輩のことだからきっと過激なの命令してくるっスよ!!?!」




笠松先輩が話しかけてきたと思ったら咄嗟に反応してしまった。




「しねぇよ馬鹿シバくぞ!!じゃあ1番、ここから2キロの所にあるコンビニまで走ってポテツ買ってこい」

『2キロ………』

「歩いたらシバく。行ってこい」




3キロだったら諦めてやけくそで走ったのに、2キロという丁度いいラインを攻めてくることによって走ったら行けそうだな、と思わされる。

ギリギリ走って行けそうな所にコンビニ置くんじゃないよ、この宿め!!!

そう思いながら大部屋を走って出て行った。




「お前、これからもっと命令が過激になっていくからってAをわざと部屋から出しただろ……」

「さぁどうだろうな」

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 海常高校   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 文スト黒バス東リベ推しさん» コメントありがとうございます!13の続きで帝光中学校時代の話なので、赤司ですね。 (2022年6月29日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
文スト黒バス東リベ推し - 14の黄瀬が赤司っちに言っておくからみたいな台詞あるけど赤司じゃなくて笠松とかじゃないですか? (2022年6月27日 17時) (レス) @page16 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月18日 20時

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