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STORY81 ページ38

貴女「...」
私は忌々しいペンチを見つめ、握りしめた。

握りしめてゆっくり彼等に近づく。


貴女「あ、あの...!」

恐る恐る声をかけると、その人は俯いていた顔をあげた。顔は涙でグシャグシャだった。


「?」

少し緊張したが私はペンチを持ってる手を彼に差し出した。
「も、もしかして、これを探してますか?」


差し出されたペンチを見た彼はさっきまで泣いていたのにパァァと顔が明るくなっていた。
「!!」

私の手からペンチをバッと奪う。


「!!!ヤモリさんのベンチ...!!良かった...!!!...アニキィィィ!!!もうぜってぇ離さねぇ!!!」


「ガギィ!!ガギギ!!」

「ゴウゴウ!」

その人はペンチを抱きしめて、その場で更に泣き出す。

忙しい人だな...。

随分涙腺の弱い人だ。


貴女「あ、じゃあ私はこれで!」

取り敢えず渡したので私はその場を離れる。


「あ、おい!待て!」

金髪の彼は私の手を掴む。

「お前良い奴だな!!俺の神兄貴のベンチを探してくれて...ありがとうな!」

貴女「はぁ...」

「ところで...お前の名前なんて言うんだ?」

彼は物凄い至近距離で聞いてくる。

近い近い近い...。

顔との距離10cm位位じゃん...

「えっと...Aです。」

「Aか!俺はナキ!コイツらはガキとグゲ!!」

「ナキさんに...ガギさん...グゲさん...よろしくお願いします。」

ナキ「おう!...ん?」

貴女「え...?」

ナキさんから笑顔が消え、急に私に抱きつき、
執拗に匂いを嗅いでくる。

貴女「あの...!ちょっとナキさん?離してください...!」

傍から見たら誤解されるじゃん!


ナキ「お前からミビョーに兄貴の匂いがする!なんでだ!?」

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ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» いいですね!アオギリのメンツとかもやってかいてみます! (2018年2月12日 18時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
iuekei08290606(プロフ) - ニアさん有りがちなネタ何ですけどヒロインが何故か幼児化してしまいあんていくの皆さんは、驚き困惑するがヒロインの可愛らしさにキュンとしそして小さくなったヒロインと誰かがキスしたら元に元に戻ると言う在り来たりなネタ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 16b81ad2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» いえいえ!こちらこそリクエストありがとうございます!この調子で更新頑張るんでよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年2月11日 17時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)
iuekei08290606(プロフ) - キャァァァァ!!ありがとうございます!ニアさん最高です! (2018年2月11日 17時) (レス) id: ee3306a53d (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - iuekei08290606さん» こんばんは!ニアです。そのアイディア面白そうですね笑ぜひ書いてみます! (2018年2月10日 23時) (レス) id: cc316e95e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニア | 作成日時:2018年2月1日 13時

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