第５６話 ページ10
コナンside
「ヴワ"ァァァァァァァァァアアッッッ！！！！」
誰かの泣き叫ぶような声が辺りに響いた。
どうした？！
みんなが振り向き、オレも声がした方をばっと振り向けば、そこには安室さんが地面を何度も何度も殴る異様な光景が、あった。
耳を劈くような悲鳴は、嗚咽と共に吐き出された。
「どうしたの、安室さ………ん」と、声をかけようとした。
しかし、その彼の隣にある誰かの瞳の色に似た便箋を見つけてしまい、それを思わず見てしまった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ一枚の、手紙だった。
オレ宛の封筒が、そこにはあった。
ジン宛、沖矢さん宛。
よく似た瞳の色。ぺりぺり、とその人物を思い浮かべながら静かに開ける。
［コナン君へ。
こんにちはー、今は何時？
コナン君がいつも可愛くてしんどいAです！
これまた突然なんだけどねー、実は、私は異世界から来たのｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
迷わず読み進めた。
異世界人であること。戸籍があるわけないこと。藤川Aは本名だということ。
必死に隠してたけど、傷ついて欲しくなかったこと。
オレ達の事を知ってたこと。これを話せばこの世界から消えてしまって、私が生きたという証はその手紙くらいしかなくなること。
オレ達が大好きだということ。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ強く生きるんだぞ☆
コナン君、ごめんね？
私は確かに黒ではなかったけれど、きっと白でもなかった。
それがきみに辛い判断をさせてしまったのだとしたら、私は夢枕に立って謝りにくるよ。
そしたら名言聞かせてくれる？
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ真実はいつも一つ！って！
じゃあね、キリが良さそうだからこの辺でお暇するよ。
おやすみなさい！
Aより］
あ、あ………何が、探偵だ。
答えられない事情があって、Aさんだって嘘つくの辛いのに必死で振る舞って。
それを無視して、裏切り者扱い。
なんて最低なヤローだ。
"『コナンくん！！！』"
"『コナンくーん？』"
"『コーナーンーくーんー！』"
もういっそ、死んでしまおうか。
彼女と会えるなら、もう何処だっていい。
ブルーシートの彼女に、縋りついた。
「愛"し"て"る"ッッッ！！！！！愛して"ッ…！！」
届かない一世一代の告白は、口が乾くまで続いた。
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ccndayo(プロフ) - はあ。。素敵すぎました。途中で涙が笑 (2021年1月6日 2時) (
レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
れいすみす(プロフ) - 幸せでした…尊いをありがとうございます…しゅき… (2020年5月26日 19時) (レス) id: 993cffbbce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 涙がボロボロと、止まらなかったです…凄く良い作品、ありがとうございました…( ；∀；) (2020年5月4日 10時) (レス) id: c930be9ed1 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか？ (2020年2月12日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございますm(_ _)mこれからも素敵なお話を作ってください！ジン様好き〜〜〜！ (2019年11月23日 0時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あると | 作成日時：2019年6月25日 2時
