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第80話『望んだルート』 ページ35

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「とっとりあえず皆さん落ち着いてくださいー!!」というマスターの声で皆が我に返る。





『ほぁ……』と力が抜ける。いや安室さん情緒不安定か。



今の数分間で一生分疲れたよ。パ○ラッシューーーーーッッッ!!!!(うるさい)





その後マスターから一人一人に説教をくらい、安室さんは修理費をポンと出し何故か私をお姫様抱っこして帰ろうとする。




『いやいやいやいや』






「僕ともう会わないんでしょう?…それなら閉じ込めたほうが良い」





『ヤンデレルートや……(震え声)』





安室透ヤンデレルート入りました。


降谷零名義のお家に帰りました。


お布団に投げられました。


手錠付けられました。





『いやおかしくない???』





「好きです……」





『まって』





「A……」






安室さんが私の太ももに触れる。
するりと何往復かしている間、 私はずっとくすぐったさに耐えていた。だって手錠掛けられてるんだもん。優しさからか、前側だったけど。

私と安室さんの身長差、きっと30cmはあると思う。
それ+公安エース(どちゃくそがたい良い)やで…抜け出すのなんて無理やねん…。


そして服をずらされ、肩口に噛みつかれる。
何でこんな日に限って緩ーいTシャツワンピなんだ…。見えないだろうからショーパンも短いし。と思えば、もう一回同じところに噛みつかれる。



『いっ…!ちょ、安室さ、』




なんで、まって私どこで選択肢間違えた???





『毎日会うっ…か、ら…』





そう言ったが、安室さんは耳元で「嘘、……いなくなる」と呟いた。
そして安室さんは弱々しく私を抱きしめ、噛み付いたところをぺろりと舐めた。




『っ、』





「ずっと、好きだった。敵か味方か怪しかった時からずっと…。


笑った顔が見たくて、でもその顔をジンにばっかり向けて…その仲をぐちゃぐちゃにしてやりたいと思った。

でもお前は死んで、生き返ったと思えば『誰ですか』って……好きな女に、ずっと待ってた女にそう言われる男の気持ち、お前に分かるか…?」





…泣いてる。
これが、安室さん…ううん、降谷零の本音。





「また俺のせいで大切なやつが消えて……


悪かった…消えてくれなんて、思ってない…。本当は、命を大事にしてほしかった。初めてこんなに愛した女だから、」





きれいな歯型がついた肩に涙が染みる。

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ccndayo(プロフ) - はあ。。素敵すぎました。途中で涙が笑 (2021年1月6日 2時) (レス) id: 625a5cfc03 (このIDを非表示/違反報告)
れいすみす(プロフ) - 幸せでした…尊いをありがとうございます…しゅき… (2020年5月26日 19時) (レス) id: 993cffbbce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 涙がボロボロと、止まらなかったです…凄く良い作品、ありがとうございました…( ;∀;) (2020年5月4日 10時) (レス) id: c930be9ed1 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年2月12日 21時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございますm(_ _)mこれからも素敵なお話を作ってください!ジン様好き〜〜〜! (2019年11月23日 0時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あると | 作成日時:2019年6月25日 2時

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