責任者の仕事 〜4〜 ページ27
「ええ。大変ですよ。ですから、まずはこの仲良し四人組が中心となって、進めて行かなくてはなりません。今のところ、プリンを作れるのはセナさんが出来ると仮定しても四人しかいないのですから。いずれ、皆さんには他の方たちにもプリン作りを教えて貰わなくてはいけなくなるでしょうし」
「そうですよね…。たったの四人だけで毎日プリンを作るのはキツイですよね…」
「人が増えるまでの辛抱です。大丈夫、初めから大量のプリンの販売は考えていませんから」
「付加…価値…ですか…」
ジェイドの言葉にAはアズールの計画を思い出した。
「ええ。ですから、大変なことには変わりありませんが、無理の出ない範囲で進めて行きましょう。商店街での出店はまだ先ですし」
「俺、早くプリン作りマスター出来るように頑張りますっ！」
「ふふふ。よろしくお願いしますね」
「セナ君、これからもよろしくね」
「後ほど、アズールとの雇用契約の準備が整いましたら連絡します」
「了解ッス！じゃ、これで失礼しますっ」
セナは食堂を後にした。
「夕方まであまり時間もありませんが、ゆっくりしましょうか」
「はい」
「その前に僕はアズールのところへセナさんの話しをしてきます。先に部屋へ戻っていてくれますか？」
「分かりました」
二人も食事を終え、ジェイドはアズールの元へ、Aは部屋へ戻った。
「なかなかAさんとハイキングに行く予定が立てられませんね…」
ソファーに深く座り、ジェイドがため息をつく。
「急ですけど、明後日の祝日はどうですか？」
Aもソファーに深く座りジェイドに言った。
「僕もそう思ったのですが、先程アズールとセナさんの雇用契約の話しをした時に言われたのですが、あいにくモストロ・ラウンジの仕事が溜まりすぎていて午前中から事務室に籠らなくてはならなくなりました…。夕方からは営業のラウンジにも立たなくてはいけなくて…。せっかくの休みだと言うのに」
「責任者って、本当に大変なんですね…。更に商店街のお店の責任者まで請け負ったら…」
「ふふふ。僕が一ヶ月も休んだからこうなっただけで、普段は問題なくこなしていますから大丈夫ですよ。それに、こうなることは予想していましたし」
「私には到底出来ないこと、ジェイド先輩はこなしてしまうんですね…。凄いなぁ…。」
「買い被り過ぎです」
ジェイドがAの頭を撫で始めた。
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魅樹(プロフ) - 五月雨さん» 五月雨様 ありがとうございます。いつも読んで頂いてとても嬉しいです。コメントを糧に、これからも書き続けていきます。引き続き読んで頂けたら嬉しいです。 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: e979216df4 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - うわぁ こんな展開になるなんて…ほんと涙出てきちゃいました。相変わらず素敵な作品ですねぇ〜これからも体調に気をつけて頑張ってください！あと、夢小説を荒らすやつにも気をつけてくださいね (2023年2月12日 21時) (レス) @page40 id: 5406dac44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魅樹 | 作成日時：2023年2月8日 12時
