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色々アイテムを揃えていると、
「俺も行く」
と、キッドが後をついてきた。
「ちょ、2人でか…!?」
『大丈夫だよ、新一
さっきまで一緒だったんだし』
「おいおい…」
「何もしねーって」
こんな時に馬鹿なことはしないよ
私達は
「お前はその間に犯人をとっ捕まえといてくれ!
また下手な小細工されちゃ面倒だからな」
「あぁ…」
そう言うと怪盗キッドの姿に早着替えした快斗。
『さ、急ごう』
そうして、私は快斗と共に
あちこち手分けして脱出口を探すことにした。
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・
__ガラガラ…
それから数分後、
先程の場所に戻ってきていた私と快斗。
『どうだった?』
「マジでやべーぞ…
こりゃいつ崩れてもおかしくねぇ」
『・・・』
いつ崩れても、ねぇ…
『私、快斗を死なせる気はさらさらないよ』
私は咄嗟にそう口にして、快斗を見上げて笑った。
「…、
そりゃ、俺だって死ぬ気なんかもちろんねぇが
……お前、なにを」
『ほら、新一のとこに急ぐよ…!時間が無い』
「…チッ、」
快斗の手を引いて全力疾走する。
快斗も気づいてるだろうけど、消火に時間がかかったせいで洞窟内の気圧が下がってる…
だからさっき、いつ崩れてもおかしくないって言ったんだよね?
そんな事を考えながらも走っていくと、
新一と蘭がいる場所に戻ってきた。
『新一!』
「どうやら片付いたようだな」
「そっちは?登れそうか!?」
その言葉に私は無言で首を振る。
「俺だけならな…」
「な…どうする、助けを呼ぶか?」
「やめといた方がいい
下手に救助を呼べば二次災害になりかねねぇ」
キッドがそう言った瞬間
[ガラガラッ!]と大きな音がして、
咄嗟に見上げると私とキッドの頭上の瓦礫が崩れ落ちてきた。
「やっべぇ…!」
『危なっ…!』
なんて言うかもう、閉所恐怖症にでもなりそうだわ。
トラウマレベルだよこれ…
なのに平然と…してるかは分からないけど、
冷静でいられる2人がすごい
比べて私はなんの役にも立てていない
『クイーンが何だっていうの…』
ボソリと誰にも聞こえない声量で呟いた。
「・・・、」
「それより、あとどのくらい持つ!?」
「まだ崩れてねーのが不思議なくらいだ
天井に少しでも穴が開いたら外気が一気に流れ込み
崩壊するぞ…」
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缶コーヒー(プロフ) - 美也さん» コメントありがとうございます!!!!ただいまです(´;ω;`)更新頑張りますねっっっ!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (7月13日 7時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
美也(プロフ) - この作品好きでずっと待ってました!続き書いてくれてありがとうございます!そしておかえりなさい!!これからも応援し続けます! (7月13日 0時) (レス) id: 02b6e16ec6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。長らくお待たせし申し訳ありませんでした。これより更新スタート致します( *´꒳`* ) (7月11日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
碧時雨(プロフ) - キッドに再熱してこちらの作品に巡り合いました。どの作品もとても素敵で一気見してしまい、二人がいつ思いを伝えるのかワクワクしてます。 更新が止まってるようなのですが、いつか更新される日を楽しみにしてます! (2023年5月3日 21時) (レス) @page35 id: d6806218c2 (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - こちらの作品が好きすぎて、もう何周もしてしまいました‼️もう更新される予定はないでょうか?🥲続きをとても楽しみにしています…!! (2022年10月30日 21時) (レス) @page35 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月26日 21時