３７４ ページ36
･
･
あれから自宅に戻ると、
案の定快斗が私のベッドの上でくつろいでいた。
やっぱ何度も思うけどホント色っぽいなコイツ。
「おけーり」
『てでーま……じゃなくて！』
「うぉ！？」
快斗の姿を視界にとらえた瞬間、持っていた荷物を全て放り投げ快斗に突進した。(言い方)
目をまん丸にして私を見る快斗がなんか可愛い((
『怪我はない！？』
「！…怪我？」
『止められなくてごめん……あのチャーリーとか言うやつ、銃なんか持ってきやがって…！あの時私がっ』
「A、」
『…！』
両手で頬を包まれ、ハッと我に返る。
今気づいたけど
ちょ、ちょ、何この体勢？
快斗の胸元が少し開かれててちょっとセクシ……
「ふっ…俺が怪我なんかするかよ」
『！』
「それに、怪我なんかして帰りゃ青子もうるせぇし」
『…そ、そうだよね』
私の気も知らないで、いつもの様にニッと笑う彼
『そうだね…青子の為にも
絶対怪我しちゃダメだよ』
「･･･、おい＿」
『さっ！お風呂お風呂』
浮かべていた笑顔を無くして、
まだ何か言いたげな様子の快斗を尻目に
私は脱衣所へと向かう。
なんか…なんというか
これ以上青子の話をされたらボロが出てしまいそうで。
『…ヒマワリ、ちゃんと成功させようね
快斗』
「あぁ…もちろんだ
頼りにしてんぞ？A」
『私特に何も出来てないけど…うん、任せて』
頼りにしてるぞ、って言われたら素直に嬉しい
いやほんと、特別仕事はしてないけど
怪盗としてこれでも快斗の事は尊敬してるから
そんな相手にそう言われると胸が踊る。
『大丈夫…命に代えても守ってみせる』
ひまわりももちろん、快斗もだ。
青子は私の大切な友達であって
優しいあの子を悲しませたくない、泣かせたくない
快斗も大事な人……
彼らは私が守ってみせる。
『よしっ』
小さく拳を作っていざ脱衣所へ＿＿＿
と思いきや。
「A、」
『ぅお…っ』
突然後ろからグイッと手を引かれ、
反射的に振り返るとそこには快斗の綺麗なお顔。
うわ…青い瞳に吸い込まれそう…
じゃなくて。
『な、なに…？突然、』
「無茶はすんじゃねーぞ。絶対にな」
『！』
この人、私が考えてること分かるの？？ってレベルに心を読んでくる。
なに、マジックの他に読心術でも会得してんの？？
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1888人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
缶コーヒー(プロフ) - 美也さん» コメントありがとうございます！！！！ただいまです(´；ω；｀)更新頑張りますねっっっ！！！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (7月13日 7時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
美也(プロフ) - この作品好きでずっと待ってました！続き書いてくれてありがとうございます！そしておかえりなさい！！これからも応援し続けます！ (7月13日 0時) (レス) id: 02b6e16ec6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。長らくお待たせし申し訳ありませんでした。これより更新スタート致します( *´꒳`* ) (7月11日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
碧時雨(プロフ) - キッドに再熱してこちらの作品に巡り合いました。どの作品もとても素敵で一気見してしまい、二人がいつ思いを伝えるのかワクワクしてます。 更新が止まってるようなのですが、いつか更新される日を楽しみにしてます！ (2023年5月3日 21時) (レス) @page35 id: d6806218c2 (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - こちらの作品が好きすぎて、もう何周もしてしまいました‼️もう更新される予定はないでょうか？🥲続きをとても楽しみにしています…！！ (2022年10月30日 21時) (レス) @page35 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：缶コーヒー | 作成日時：2020年7月26日 21時
