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『いや、私はちょっと用事で…
ってそれよりも、怪盗キッドが…!』
キッドと警部に目を戻すと
彼はゆっくりと腕を挙げていく。
恐らくキッドは手に何かを持ってるはず。
煙幕か、睡眠ガスか、閃光弾か…。
「よし…そうだ、ゆっくり…そのまま、
……!」
チャーリー警部が狙いを定めたその時、
シュッ!と勢いよく腕を下げたキッド。
その瞬間、
眩しい光が私たちを包み込んで視界を遮る。
『…!』
閃光弾だ…!
__パンパンッ!
…銃声?
「キャァッ!」
『…!やめて!!』
「やめんかチャーリー!」
叫んだ園子と私の声に続くように、
次郎吉おじさんの声も廊下に響く。
パリン!というガラスの割れたような音と共に光は止み、キッドは姿を消していて。
窓の外にはキッドのハンググライダーらしきものが視認出来た。
…あれはきっとダミーだけど。
っていうか銃を発砲するなんて…
この人は容赦のない人だ。
気をつけよう。
「くそ…怪盗キッドめ…」
「逃げられたようじゃな…」
『はぁ…』
とりあえず、ひと仕事が終了してひと息をついた私。
って言うかほぼため息だ。
キッドが撃たれないかとハラハラしていちいち心臓に悪い。彼はそんな失敗はしないだろうけど…
するとその時、後ろから聞こえてきた靴の音。
「お困りのようですね」
『…!』
振り向くとそこには…
「なっ、なぜ
「キッドが “ひまわり” を狙っていると聞いたものですから…。よかったら、協力させてください」
…新一の姿をしたキッドだ。
「ちょ、なんでここにアンタとAがいるのよ!?」
『連絡出来なくてごめんね園子
新一とキッドを追ってここに来てたんだ…』
「そ、そーなの…?」
いや、目的は違うけど。
「A、悪ぃがフォロー頼む」
『大丈夫…そのつもりだから…』
耳打ちしてきた快斗に私もこっそり返事をする。
『でも気をつけて…
チャーリー警部、結構容赦無いし』
「あぁ…分かってる
今回は色々と厄介な事になりそーだし」
『…、』
確かに、チャーリー警部なんか勘も鋭そうだし。
あの宮台なつみさんの計画を邪魔をする事で危険な目に遭うとしたら…
キッドを、
快斗を守れるのは事情を知ってる私だけか…
そして今夜の便で日本に向かう為、
私たちは準備に取り掛かるのであった__。
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缶コーヒー(プロフ) - 美也さん» コメントありがとうございます!!!!ただいまです(´;ω;`)更新頑張りますねっっっ!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (7月13日 7時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
美也(プロフ) - この作品好きでずっと待ってました!続き書いてくれてありがとうございます!そしておかえりなさい!!これからも応援し続けます! (7月13日 0時) (レス) id: 02b6e16ec6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。長らくお待たせし申し訳ありませんでした。これより更新スタート致します( *´꒳`* ) (7月11日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
碧時雨(プロフ) - キッドに再熱してこちらの作品に巡り合いました。どの作品もとても素敵で一気見してしまい、二人がいつ思いを伝えるのかワクワクしてます。 更新が止まってるようなのですが、いつか更新される日を楽しみにしてます! (2023年5月3日 21時) (レス) @page35 id: d6806218c2 (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - こちらの作品が好きすぎて、もう何周もしてしまいました‼️もう更新される予定はないでょうか?🥲続きをとても楽しみにしています…!! (2022年10月30日 21時) (レス) @page35 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月26日 21時