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『はーい!今行く!』
警備員に変装した快斗からさりげなく離れた私。
一緒に話をしてる所を見られたら怪しまれるかも…
そしてチーター運送。
もう終わっただなんて、さすが仕事が早い。
『それじゃ今夜、頑張って…』
「おう…任せろ」
ニヒヒ、と笑い合って私は新一の元へと向かう。
「我々はそろそろ金庫の方を点検しとくべきなんじゃないか?」
私が戻ってきたと同時に口を開いたのは
チャーリー警部。
「そうだな…館長!
少々よろしいでしょうか!」
そう言った中森警部を後目に、チラリと隣を見てみると新一が何やら真剣な顔で何かを考えている様子。
…と、その時。
新一がハッとしたように顔を上げ、
「待って!!」
と、突然声を上げた。
「フタの裏に何かをついてる!!」
『…え?』
覗き込もうとした時、しゃがんでいたなつみさんも「あっ!」と小さく声を漏らした。
「カードです!!これってまさか…」
『!?』
なつみさんが掲げたのは1枚の真っ白なカード。
それは見るからにキッドカードのようで。
……いや、キッドカード…?
当の本人である快斗はそれらしい事なんて言ってなかった気がするけど…
不思議に思った私は思わず快斗に視線を送った。
「……」
私と目が合うと口元に少し笑みを含ませながら首を振った快斗。
違うのか。
…じゃあ、誰が……
…なつみさんしかいない。
キッドの妨害を更に妨害する…
そんな私の予想が当たってしまった。
「間違いねぇ、キッドカードだ…」
なつみさんからカードを受け取った中森警部。
「 『“ひまわり” は確かに受け取った…快斗キッド』…
受け取っただと?
“ひまわり” はここにあんじゃねーか」
そう、それは本物のはず。
だってまだキッドは何も盗っていない。
次はキッドの先の先を読んだって事か…なつみさん。
「書いてあるのはそれだけなの!?」
新一がすかさず口を挟む。
「どういう事じゃ!?」
「まさか…ここにある “ひまわり” はすでに…」
「ニセモノだってのか!?」
驚き、一斉にひまわりに目を移した一同。
その中で、私とキッドである彼だけが冷静だった。
「…ふっ…」
笑いを零した快斗。
…もう笑うしかないか、これは…
そしてまたまた始まる鑑定。
なつみさんが至近距離でひまわりを確認している。
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缶コーヒー(プロフ) - 美也さん» コメントありがとうございます!!!!ただいまです(´;ω;`)更新頑張りますねっっっ!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (7月13日 7時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
美也(プロフ) - この作品好きでずっと待ってました!続き書いてくれてありがとうございます!そしておかえりなさい!!これからも応援し続けます! (7月13日 0時) (レス) id: 02b6e16ec6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。長らくお待たせし申し訳ありませんでした。これより更新スタート致します( *´꒳`* ) (7月11日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
碧時雨(プロフ) - キッドに再熱してこちらの作品に巡り合いました。どの作品もとても素敵で一気見してしまい、二人がいつ思いを伝えるのかワクワクしてます。 更新が止まってるようなのですが、いつか更新される日を楽しみにしてます! (2023年5月3日 21時) (レス) @page35 id: d6806218c2 (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - こちらの作品が好きすぎて、もう何周もしてしまいました‼️もう更新される予定はないでょうか?🥲続きをとても楽しみにしています…!! (2022年10月30日 21時) (レス) @page35 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月26日 21時