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「私達はお婆さんが考えているような仲じゃ…」


「いいえ…」



「!?」




女性は私とも目を合わせ、優しく微笑んだ。





「貴方は70年前の私と同じ目をしている…

それはまるで、“ひまわり” の花言葉…
“私はあなただけを見つめる” 。」



『…!』




今朝、私が快斗に言わせた言葉だ。



思わず反応して肩を震わせると、
おばさんは私のそんな様子を見てクスリと笑った。





「あら…、
もしかして貴方にも素敵な方がいるのかしら?」


『あ、い、いえ…』




狼狽えだした私にもう一度柔らかく微笑みかけると、
展示されたひまわりに目を移したおばさん。

その真っ直ぐな瞳に私は目が離せなかった。




「でもね」


『…、?』




「見つめているだけでは、いつかきっと後悔する

…私のようにね…」



『…』




おばさんの目に、キラキラと光もの。
…涙。



そして彼女は続ける。





「人は失って初めて、大切なものに気付く
あの “ひまわり” のように…」




つまり、失ってからじゃ遅い…って事だね。


真っ先に思い浮かぶのはやはり彼の笑顔。




だけど私には…





思わず顔を俯かせたとき、


「灰原!帰るぞ!!」


と、元太くんの元気な声が聞こえてきた。




「あれ!姉ちゃんも来てたのかよ!!」


『うん、ちょっとね!
…あ、でも私ももう行かなきゃ』



来た道を戻ろうと振り返る。





「忠告ありがとう…
…悔いが残らないようにするわ」



『…、』




……哀ちゃんって、もしかして。




…いや、ダメだ。
関係の無い私は首を突っ込まない方がいい。






『悔いが残らないように……か』



哀ちゃんが先程おばさんに言ったこの言葉を繰り返し口ずさみながら、私は会議室へと足を進めた。










『ここ…かな??』


__会議室前へとたどり着いた。





快斗にメッセージを送ったらすぐにこの美術館の構造が記載された見取り図を送ってくれた。





ノックをして中に入ると、みんなが深刻な顔を浮かべていて入って行きにくい雰囲気…。



『すみません…失礼します』





いや怖すぎ。



話はかなり進んでいたようで、
遅れてやって来た私は話について行けない。






だから新一の隣にしゃがみ込んで、ボーッとしている事に決めた。()







「オメー今まで何してたんだよ?
随分遅かったじゃねーか」


『ずっとひまわりに見惚れてた』


「嘘つけ!」






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缶コーヒー(プロフ) - 美也さん» コメントありがとうございます!!!!ただいまです(´;ω;`)更新頑張りますねっっっ!!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (7月13日 7時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
美也(プロフ) - この作品好きでずっと待ってました!続き書いてくれてありがとうございます!そしておかえりなさい!!これからも応援し続けます! (7月13日 0時) (レス) id: 02b6e16ec6 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。長らくお待たせし申し訳ありませんでした。これより更新スタート致します( *´꒳`* ) (7月11日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
碧時雨(プロフ) - キッドに再熱してこちらの作品に巡り合いました。どの作品もとても素敵で一気見してしまい、二人がいつ思いを伝えるのかワクワクしてます。 更新が止まってるようなのですが、いつか更新される日を楽しみにしてます! (2023年5月3日 21時) (レス) @page35 id: d6806218c2 (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - こちらの作品が好きすぎて、もう何周もしてしまいました‼️もう更新される予定はないでょうか?🥲続きをとても楽しみにしています…!! (2022年10月30日 21時) (レス) @page35 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2020年7月26日 21時

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