お菓子は皆を笑顔にする魔法。【 夢色パティシエール】

▼sweet.016 ページ17

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『おはよ、いちごちゃんにルミちゃん』
「「おはよう」」



朝、学校に投稿してきた2人に挨拶をする。私の挨拶に元気よく返してくれる2人のおかげで私の気持ちも朝から爽やかなものとなる。

いちごちゃんは、今日から普通教科の授業が始まる。聖マリーはケーキ作りだけでなく勉強にも力を入れ、両立を目指している。そして、スイーツの本場はパリのためフランス語も勉強するのだ。



『そうだった、今日国語もあるんだった...』
「それがどうしたの？」
「あー、佐原さんは国語が大の苦手らしいんよ...本人がいうにはな？」



私は全教科の中で国語が1番嫌いなのだ。漢字などは全く問題ないし、どちらかと言うと得意な方だ。問題なのは現代文、主人公や作者の考えを述べよという理解不能な問題が大嫌いなのだ。

そう2人に言うと、驚いたようなそれでいて少し引いたような顔をしていた。私が真剣な顔をして熱弁していたからだろうか？日本人だからって母国語が得意なわけじゃないんだからね！



「ほ、ほら！授業始まっちゃうから行こうよ！」



これ以上、雰囲気がおかしな方向へ行かないように、私は教室へ行こうと2人に提案した。



「Aちゃんでも苦手なものがあるんだね。みんなに高嶺の花って言われてるのに」
『高嶺の花？... 私にも苦手なことの1つや2つあるは当たり前だよ！なんて言うか、高嶺の花ってみんなが呼んでるだけで私は1ミリも自分が高嶺の花なんて思ってないよ』



いちごちゃん、高嶺の花をどんな風に考えていたのだろうか。
なんだか、凄く現実の私とはかけ離れているような事を考えていそうな気がするのは私だけだろうか？




「ま、どんな完璧な人にも苦手な事が絶対にある言うことやな！」
『だから、私は完璧じゃないってルミちゃん！！』
「またまたー、謙遜しちゃってー。苦手な国語だって９０点以下になったことないやんか〜」




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