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You side
「それは...、私の意思を尊重してのキスだったって言うの?」
要兄さんを困らせてるのは分かっている。でも、今までのモヤモヤと、今あるイライラが混ぜ合わさって、止められなくなってしまっている。
そしてふと、要兄さんがいつも口にしている言葉を思い出した。「愛に性別や血の繋がりなんて関係ない」という言葉。別にそうゆう恋愛を否定するわけじゃ無いけれど、私自身抵抗があるのだ。
「私、分からないよ。要兄さんが何を考えてるのか。愛には障害なんて言うけどさ、私には要兄さんの言うことが理解出来ないよ...」
要「そりゃ、俺とAちゃんの意見は一緒じゃないよ。でも、俺はそう思ってる」
要「あのキスは本気だよ」
気付いた時には、要兄さんの唇が私の唇に重なっていた。でも、前のキスとは全然違う。
唇を舌でなぞられて、下をねじ込まれてどれが私の唾液なのかも分からなくなってしまうほどかき混ぜられる。
私が話に熱中していたからなのか、いつの間にか車は家の前まで着いていた。
それも、キスされている間の一瞬で気づいた。
それ以外は何も分からなかった。要兄さんの激しいキスで考える隙なんて少しも無いくらいだったのだ。
「...んっ!プハッ」
「あのキスは本気って...要兄さん、冗談はよしてよ...」
私はそう言うと、シートベルトを外してドアを開けて走って家のエレベーターまで入って行く。
要「今回も伝わらなかったか...」
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心芦心芦(プロフ) - 水無月のぞみさん» パスワードの表記は英単語で分かりやすいところに書いているのでご自身で見つけていただけると幸いです。 (2021年12月16日 17時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 1のやつがパスワードにかかってて読めない。 (2021年12月16日 14時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ゆりかさん» コメントありがとうございます笑面白いと言っていただけて嬉しいです。これからも頑張って書いていきますね!! (2020年3月11日 3時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続きが気になります♪ (2020年3月10日 3時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2018年3月11日 19時