私の目は赤い＿２【カゲプロ】

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カナside
病室を出てアヤノの姿を探すが見つからない

どうやらまだ外に居るみたいだ

病院から出て少し歩くとアヤノの姿を見つけた

アヤノはその場に立っていて私がいることに気がついていないみたいだ


カナ「アヤノ…？」


私が声を掛けるとハッとした表情になり振り返った


ア「どうしたのカナ？」


カナ「アヤノが遅かったから心配して来ちゃった…電話もう終わった？」


ア「うんもう終わったよ！心配してくれてありがとね！ 行こっか！」


そう言って2人で病室に行く為に歩き出した

そしてアヤノに今日お医者さんから呼び出された理由を話した


ア「そっかじゃあ楓ちゃんは夏頃には退院出来るんだね…」


カナ「うん。それでね退院したら皆で退院祝いとして遊園地に行こって話しになってね

そしたらシンタローが……アヤノ？」


先程からアヤノの表情が暗いことに気がついて話している内容を止め声をかけた


ア「え？」


カナ「さっきからアヤノ暗いよ？もしかして何かあったの？」


私が心配そうにそう言うとアヤノは慌てて手を横に振る


ア「う、ううん！

何でもないよ！遊園地楽しみだね！」


笑顔でそう答えるアヤノ


ここ最近アヤノの様子がおかしい事がある


おかしいと言っても本当にたまにだけど


今みたいに表情が暗かったり


話していても何処か上の空だったり


多分シンタローもアヤノの変化に気がついていると思う


とにかく何か悩みがあるんじゃないかと心配になる


ア「カナ？」


私が立ち止まるとアヤノが首を傾げてこちらを向くと私はアヤノの目を見た


カナ「アヤノ…





悩み事があったら何でも言って？





私達じゃあ頼りないかもしれないけど少しでもアヤノの支えになりたいの…





アヤノは大切な親友だから」


私がそう言うとアヤノは一瞬驚いき目を見開くと微笑んだ


ア「ありがとう…カナ」


カナ「本当になんだも言ってね？」


ア「うん！」


カナ「じゃ行こうか…きっと皆待ってる」


私達はまた歩き出した





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ア「大切だからこそ守りたいんだ」


アヤノのその言葉を誰の耳に届く事もなく虚しく散っていった

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