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首領に報告し終わり、部屋を出た
『……なァなち、手前の異能は?』
「………私の異能は、花ざかりの森……自然のものを使って相手の生命力を奪えるの」
自然のものを使って相手の生命力を奪える
そんな強い異能を隠してたのか
『……擂鉢街には自然が少なかったから隠してたのか?』
なちは口を閉じ沈黙したが、また口を開き
「…その場所の植物が少なかった場合、減るのは私の異能による植物じゃなくて、私の体力だから…」
俯きながらそう云った
なちがこの事を云うのに戸惑ったのは恐らく
《羊》の奴らより、自分の体力を保ちたい
と思った事を知られたくなかったからだろう
なちは《羊》には入ってなかった
なのに、責任感を背負っていたんだ
今回の任務のあの殺気だって
自分が守ろうとしてた部下を守れなかった
罪滅ぼしのように見えた
『…ったく………手前は責任を負いすぎだ、少しぐらいは頼れ』
「…!………ありがとう中也…」
なちからの感謝に嬉しくなる
『………ま、今は俺の方が幹部だしな』
「!あ!酷い!私だって幹部に…」
少し巫山戯てから2人で笑う
あの頃と変わらなくてよかった
と云う安心も含めて
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作者名:ぼうし | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e16ae6a8fa1/
作成日時:2019年4月14日 20時