126.影無の理由 ページ7
黒子side
黒「黄瀬くん、それは……」
ボクは、黄瀬くんの質問を止めようとしました。
というか、やっぱり気付いていないんですね。
分かっていたのならば、質問しなくてもわかるはずだ。
彼女が苦しんでいることを。
彼らキセキの世代は、彼女の事を愛している。
それは、ボクや桃井さんにも当てはまることだ。
それ故に、彼女が見えなくなる。
けれど、それさえも彼女は、Aさんは
受け入れてしまう。
貴「涼太くん、私は『逃げた』だけなんですよ。
結局、自分が1番可愛い。
人間ってそーゆーモンなんだと思ってました。
けど、それじゃあダメなんです。
だから、戻ってきました。日本へ。」
黄瀬くんは、なにか思うところがあったのか
スッキリした顔をしている。
黄「Aっちは、これからキセキの世代と
戦うんスね……。
確かに、勝つことは大事ッス。
でも、今日の試合負けてから、
なんか変われそうなんスよ。
ねぇ、Aっち。
また、バスケ一緒にしてくれる??」
Aさんは、目を見開くと微笑んだ。
貴「勿論です。
また、『皆で』バスケしましょう。」
今日の日を忘れることは無い。
彼女の笑った顔は、人を幸せにする。
黒「Aさんは、笑った顔がよく似合いますね。」
黄「そうっスね!!」
ずっと、この笑顔が見られるように。
ボクは彼女を守りますから。
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瑠衣 - 面白かったですっ 応援してます!頑張ってください^^* (2020年8月21日 21時) (レス) id: e5ddbf80b1 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - part1から見させていただきました。夢主さんかっこいいです。更新楽しみに待ってます。 (2017年2月14日 0時) (レス) id: ba59e3d706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛音 | 作成日時:2016年12月11日 8時