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隣席 ページ10

次の日の朝。







ガラガラガラ





「みなさん、おはようございます!」





あ、薫先生が来た!





「「「「おはようございまーす」」」」








「今日は転校生を紹介します。さ、入ってきて。」





ザワザワザワザワザワ




「え、誰だろー」



「やっぱ可愛い子がいいよな!」



「えーイケメンがいいよー」







転校生かーこんな時期に珍しいなぁ。



どんな子なんだろ。









「はじめまして。神崎蒼汰です。よろしくお願いします。」









シーン…………………………………。









「結構かっこよくない?」



「それ!性格も良さそうだし、スタイルもいいし!」







そんなヒソヒソ声が聞こえる。






みんな転校生に興味津々だ。








「じゃあ、神崎くんは…立花さんの隣でいいかしら。立花さーん」






バッ!







みんなの視線が集まる。









仕方なく私はそっと手を挙げた。





「はい…」






「神崎くん、あそこね。あの1つ空いてるとこ。」







「あー。はい。分かりました。」









「立花さん?でいいのかな。よろしく。」





ふわっと笑うその人は優しそうで、小塚くんみたいな、人を安心させるような笑い方をしていた。







「うん、こちらこそよろしく。神崎くん。」





私もできる限り優しく笑ったつもりだ。









うまく出来てたかは分からないけど…。









あれ…なんか神崎くん、顔が赤い…?

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作者名:コノハ | 作成日時:2019年1月3日 17時

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