高杉さん ページ3
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ふわりと体が支えられたと思えばあの学ラン男にお姫様抱っこなるものをされていた。
これでときめかない女子はいないだろう。
もちろん私もその一人に入っていないことを願いたい。
学ラン男は私をコンクリートの上に優しく置き、学ランの襟を少し整え、私のほうに向き直った。
「高杉だ。」
「あっ、篠崎です」
急に苗字を名乗った高杉とやらは学ランから何か取り出そうと手を動かしている。
またナイフかと思い、逃げようとすれば足を引っかけられ、転びそうになる。
「ナイフじゃねーよ」
「スミマセン。」
「これ、やる」
そう言って学ランから取り出したのは、明らか学ランのなかには入らないような折りたたみ傘だった。
「いやいやいや、申し訳ないので遠慮させていただきます」
「黙って持ってけ」
「…ハイ。」
この人に圧力をかけられたらなにも言えなくなってしまう。
ありがたくその折りたたみ傘をもらい、開いてみると赤色に白くうさぎがかかれている傘で、持ち手の部分に『神威』と書いてある名前シールが貼ってあった。
「これ、高杉さんのものですか?」
「違う奴だ。明日返しといてくれ」
「え”、まじすか」
誰かわかんねーし。どうやって返すねん。
深いため息をつき、帰ろうとすると高杉さんに「おい」と呼び止められた。
「高杉さんてやめろ。敬語も外せ。気持ちわりィ」
なんていかにも不愉快そうに言われた。
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リタ(プロフ) - ハルさん» こんばんは。これはこれはハーちゃん様じゃあないですか。高杉大好きのハーちゃんに言われるとは……喜んで死に行けます。少し高杉のことで相談しようと思ってたところですので、相談させてもらいますね。私も愛してる!!!次元を越えるほど!笑笑 更新頑張ります! (2017年4月10日 19時) (レス) id: 5e2871c323 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - どうもこんばんは。高杉の意外な一面がとてつもなくカッコいいです。めっちゃ応援してます!作品も、もちろん作者さんも愛してます笑笑 更新頑張ってくださいね・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2017年4月10日 18時) (レス) id: 2e04f9adea (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 夏みかんさん» 本当に申し訳ありません!頑張って更新します故、楽しみにしていてください! (2017年3月29日 13時) (レス) id: 5e2871c323 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - アニオタクさん» はい!頑張ります! (2017年3月29日 13時) (レス) id: 5e2871c323 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん - 更新楽しみにしてます (2017年3月28日 20時) (レス) id: 5894b876c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リタ x他1人 | 作成日時:2017年3月19日 14時