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37話 ページ39

「あ、新しい女中さん。えっと、加茂さんでしたよね?」

『まあ、覚えて下さったんですね。貴方は……あの、お名前を伺ってもよろしいですか?』

「俺は山崎退と言います! 役職は監察です」



屯所内の経路を覚えながら歩いていた時の事。向こう側から、一人の隊員さんが歩いてきました。こちらから声を掛けようと思っていたのですが、先に声を掛けて頂きました。

監察の役職に就かれているという、山崎退さん。山崎さん、とお呼びしてもよろしいのでしょうか。



「ところで、何故ここに?」

『今丁度休憩時間でして。道覚えに彷徨いていたんです』

「そうだったんですか。良かったら俺が案内しましょうか?」

『まあ、嬉しいです! 是非お願い致します』



山崎さんからのまさかの申し出。とっても嬉しい限りです。返事をすると、「ではまずこっちから行きましょう!」と元気良く言って下さいました。



「おぉ山崎ィ、早速新しい女中さん口説いてんのか?」

「ち、違いますって! 冗談も程々にして下さいよ原田さん」

『原田さん?』

「そういや、自己紹介してませんでしたね。十番隊隊長の原田右之助っつーモンです、どうぞよろしく」



ガタイの良い体型に、スキンヘッドの男性。少しぶっきらぼうに、自己紹介をされました。

身長差がそこそこあるせいか上から見下げられて少し怖くなってしまいましたが、ちょっと先入観に囚われていただけのようで。義理堅そうな方です。

別れ際にまたからかわれて怒る山崎さんを見て、失礼ながら少し笑ってしまいました。お二人は仲がよろしいんですね。


 
「全くもう……すみません、お見苦しいところを」

『ふふ、いいえ。ああいうの羨ましいです』

「よく映画とか誘われますよ。今度も『えいりあんVSやくざ』っていうの観に行こうって話になってて」

『へぇ……良いですね、そういうお友達がいるのって』



そういうご友人を持てるのも、十分恵まれている証だと思うんです。私には、そういうお相手はいませんから。

桂さんは尊敬、感謝。銀さん達も同様です。私なんかと仲良くして下さりましたが、友人と言うには烏滸がましいような気がしてしまって……。



「失礼かもしれないんですが、親しい人とかいないんですか?」

『はい、お恥ずかしながら……』



私にはそういう友人が出来る事はあるのでしょうか……なんて、自分で考えておいて凹んでしまいます。



「……あの、良かったら俺と友達になりませんか!」

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設定タグ:銀魂 , 桂小太郎 , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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復活のU(うp主)(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU(うp主)(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うp主@
作成日時:2017年8月19日 23時

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