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熱く ページ16

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鼻から抜ける二酸化炭素が、アルコールの熱を含んだような暑さで、少し眠気が襲う

どこか楽しそうな燐音は

「あれ?Aちゃんキレた?」

そうにやにやと笑っていて
私は首を横に振ってアイスを手に取った

「アイス食べる」

「うっわそれ高ェやつじゃん」

「あはは、気づいてなかったんだ
酔っ払いの財布の紐は緩そうだからつい」

「悪女だ」

ゲラゲラ笑う燐音を横目にアイスを口に運ぶ
お酒は例のスキャンダル以降絶っていたが、こうもあっさり飲んでしまう日がくるとは


「天城さん、ひとつ聞いてもいいですか」

「お?なに?スリーサイズ?」

「そんなのは事務所のパソコン見りゃ済みますので」

「そんなの…」

「私今の生活がすごく落ち着いてるんですけどね、大切な人が元の道に戻そうと引っ張るんですよ
天城さんならどうしますか」

「え、めっちゃ重い話しじゃね?大丈夫?俺っちの意見で」

「天城さんだから良いんですよ」

「ヤダ惚れちゃう」
「で、天城さんならどちらを選びますか?」

「そのスルースキル好きだわ
まぁ端的に言うとAちゃんの目標 が1番でしょ
そこで大切な人が傷ついたりするならもっとぶつかり合わねえといけねぇし
説得するんじゃなくて、相手を納得させんだよ

大事なんだろ?」


「天城さん…」
「そこは燐音くん♡だろ」

「リネンくん」
「繊維かよ」

「繊維さん、ありがとうございます
今度お礼にリネンシャツプレゼントしますね」

「天城卒業したぞオイ
要らねーから燐音っつえ」

「ふふ、アイスご馳走さまでした」

「お辞儀と共に前髪アイスで汚れてる」

「あ、すみません」

私もなんだかんだお酒のせいで浮かれていて、物の距離感にバグが起きていた
ヒィヒィ笑ったあと、彼はポケットティッシュを何処からか取り出して丁寧に拭いてくれた

「あ、今似合わねぇって思ったっしょ?」

「借入のチラシ見る限りティッシュ配りの人から受け取ったんですよね
天城さんって困った人見捨てれないタイプな気がしてきました」

「うわ、照れ臭ッ
あと3つあるんだけど、Aちゃん貰ってくれねー?」

「ではひとついただきます」

「なぁ髪の毛固まってきてホウキみたいなんだけど
あ、俺っちヘアゴム有ったわ」

天才ィ〜なんて鼻歌混じりに彼は器用に私の前髪だけをくくって再び大爆笑してベンチから笑い転げ落ちた

「カブトムシじゃん!サイコー!」
「こんなヘアスタイル小学生以来ですよ
天城さん覚悟…!」

あつく→←誘われて



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みんじろう(プロフ) - 遥斗さん» 遥斗さん!ご指摘ありがとうございました!全く気づいてませんでした💦すぐ訂正させていただきました!感想もとても嬉しいです(^^) (2022年10月13日 3時) (レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
遥斗(プロフ) - 面白かったですが、変換二つとも機能してないですよ〜! (2022年10月13日 1時) (レス) id: 2872b3e107 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんじろう | 作成日時:2022年5月30日 1時

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