世界は箱庭 (ページ36)

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30話秘伝書はどこだ！ページ36

[イナズマイレブンを見るときは部屋を明るくして近づきすぎないようにして見よう]

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尾刈斗中との練習試合が終わりフットボールフロンティアへの参加が認められた次の登校日

『おはよう、豪炎寺君』
「おはよう」

教室に入り豪炎寺の隣の席に鞄を置いたAは尋ねる

『尾刈斗中の試合での疲れは取れたかい？』
「平気だ、Aは？」
『僕？…ふふ、僕は試合に出てないよ』
「そうじゃなくて、悩み事はもう平気なのか？」

そう言った豪炎寺は立ったままでいるAの顔を覗く

『…分かりやすかったかい？』
「いや、少し表情が固い気がしてな」
『よく気がついたね。でも、悩みは無事解決したよ。ありがとう』
「そうか、良かった」

お互いに微笑み合いゆっくりとした時間が流れる…が

ガラッ
「フットボールフロンティア！！」

騒がしく教室のドアを開け大声を出す我等がキャプテン
教室にいた者達は何事かと見るが声の主が円堂だと気付くとあぁまたかと自分達のやっていた事に戻る
そんな周りを他所に興奮した様子で豪炎寺とAの元へ駆け寄ってくる

「フットボールフロンティア！」
『おはよう円堂君』
「朝から騒がしいな」
「フットボールフロンティア！」
『ふふ、そうだね。参加が認められて僕も嬉しいよ』
「フットボールフロンティア！！」
『うんうん、分かったよ。取り敢えず鞄置こうか』

鞄を持ったまま二人の所に来た円堂にAが優しく促した事で自分の席へ行くキャプテンを豪炎寺とAは見送った

「…今のなんて言ったのか分かるのか？」
『ん？…ふふ、何となくね』
「…」
『最初はおはよう、次がフットボールフロンティアに出れる、で、最後が早くサッカーがしたくて待ち切れない…かな』
「…よく分かるな」
『ふふふ、雰囲気でね』

二人がそんな話をしていたのを知らずに円堂は一人ボールを早く蹴りたいと思いながら時間が過ぎるのを待っていた

＿＿＿＿
放課後、部活がある者は練習に励み無い者は友人達と親しげに校門を出て行く中雷門サッカー部の部員達は部室に集まっていた

「皆！分かってるなぁ！！」
「「「「おぉ！！」」」」
「等々、フットボールフロンティアが始まるんだ！」
「「「「おぉ！！」」」」
「で、相手は誰なんだ？」

フットボールフロンティアに出場出来る事に感動している円堂に風丸が初戦の相手は誰かと聞く

「相手は！」

円堂の言葉を真剣な様子で待つ部員達
しかし

「知らない！」

その言葉に肩を落す