世界は箱庭 (ページ35)

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29話ページ35

暗い部屋
唯一の明かりは窓から差し込む月の光
電気も付けずに椅子に座り月を見ながら考え込んでいるのは女の子の様な容姿をしている"少年"Aだ

『…8年前、か』

小さくポツリと呟く

『流石に覚えて無いな…前世の記憶なんて』

ぼんやりと思い出すのは1人の少年が仲間達と共にサッカーをしていると言う事だけ
それがどんな内容だったのかは最早分からない
只、1人の少年が円堂守である事は覚えている、そしてその彼が相棒の様に慕う豪炎寺が物語を動かすキーである事も

『円堂君と豪炎寺君、彼等が出会った事でこの物語は動き出した…それは分かる、だがこの先が思い出せないそれなのに…"私"はこのままでいいのかな…』

Aの頭によぎるのは影山との関係

『影山さんは悪人だ…だけど、彼から支援を貰っている…それと引き換えに"私"は彼の手伝いをしてる…』

月の光を拒む様に顔を伏せるA
"彼"の纏めていない髪が頬に触れる
誰かが顔を覗くと今の"彼"の目が迷いによって揺れているのが分かっただろうが今、この部屋に居るのはA1人…誰も気付くことはない

『彼等を騙している事は申し訳ないけど…家族の為なんだ、ごめんよ』

そう言ったAの目は何かを決意した強い眼差しであった

＿＿＿＿＿＿＿＿
Aさんの前世はイナイレ(本物)が見ることの出来る世界です。

そして、ちゃんねらー達が見ている+プレイしたゲームはキャラクター"雅 A"が存在している世界です。

なので、ぶっちゃけ前世の記憶があっても当てにならないです。
↑イレギュラーなキャラクターがいる為

後、ちゃんねらー達は全てを見ている訳ではありません。
テレビを撮る時の1カメ、2カメの様に切り替わります。
出ないと30分(アニメ放送時間)に収まりきれないので…

なのでイナズマイレブン4話感想では、今回あんま出てなかったなA って言われてました。