世界は箱庭 (ページ28)

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23話ページ28

「テメェら！そいつ等に地獄を見せてやれ！！」
「「「「おう！！」」」」
「まーれ、まーれ、まれとまれ…まーれ、まーれ、まれとまれ」
「なんだ？」
「呪文か何かでヤンスか？」
『…』

地木流が何やら詠唱し出した事に疑問が残るが尾刈斗中の攻めに対応する為意識を戻す

「くるぞ！少林は9番、マックスは10番をマークに着くんだ！」

風丸の声に動き出した少林とマックスは言われた通りの相手に着く
しかし…

「何やってるんだお前ら！」

少林とマックスがブロックした先には半田と宍戸がいた

「ど、どうなってるんだ？」

突然の出来事にマックス達は動揺する

「皆、落ち着いて相手の動きを見るんだ」
「無駄だ、ゴーストロック！」
「まーれ、まーれ、まれとまれ！」
「！？」

円堂の声にDFの壁山と影野が動く、しかし幽谷の言葉と特殊な動きの後に突き出される左手
途端に3人の動きが止まった

「なんだ？！」
「あ、足が！」
「動かないっス！」
「これがゴーストロックだ！ファントムシュート！」

幽谷の必殺シュートが放たれる、円堂は必死に手を伸ばすも足を動かす事が出来ず失点してしまう

[幽谷のシュート炸裂！2対1尾刈斗中点を返しました！]

雷門のキックオフ
豪炎寺が先程の事を考えて行動しようとするが染岡は取られた点は取り返せばいいだけだと言い、相手ゴールへと走り出す
1人突っ走る染岡に対し苛立つ豪炎寺

『やっぱり染岡君は…』

放たれたドラゴンクラッシュは鉈のゆがむ空間により止められてしまう、そしてボールは幽谷へ届けられる

「カウンターだ！皆戻れ！！」
「無駄だお前達は既に俺達の呪いにかかってる！ゴーストロック！」
「まーれとまれぇ！！」

再びゴーストロックにより雷門イレブンの足は止まってしまいその間を幽谷はドリブルで駆け抜ける

「くっそまたかよ」

円堂が動こうと身をよじるが一向に足は動いてくれず2点目が入る

＿＿＿
「皆さん尾刈斗中のあの技に苦戦してますね…」
「皆…」
「ゴーストロック…あれを攻略しないとどうしようもないですよ」
『…気になる点はあるよ』

ベンチでは尾刈斗中の不可思議な技により動けない事に対し話していた

「雅君どういう事？」
『まず、皆の動きが止まり出したのは相手の監督さんが呪文らしい物を喋り出してから…』
「！確かにそうでした！！」
「じゃああの呪文に秘密が？」
『多分ね…(まぁそれだけじゃないんだけど…)』

話している間にも幽谷のシュートが決まり前半戦が終わる