世界は箱庭 (ページ27)

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22話ページ27

FW 染岡豪炎寺
MF 宍戸マックス少林半田
DF 栗松風丸影野壁山
GK 円堂

ホイッスルが鳴りFW幽谷はMF武羅渡にボールを渡す
少林がスライディングを仕掛けボールを弾くがMF月村に渡ってしまう、あっさりと雷門のゴール前に着いた月村が自身の必殺シュートを放つ

「こい！」
「くらえ！ファントムシュート！！」

蹴られたボールは一直線に円堂に向かう

「ゴッドハンド！！」

帝国戦の最後に見せた黄色の輝く掌が難なくキャッチ

「物にしたんだな円堂！」
「へへ、まぁな！みんな落ち着いて行こうぜ！」

[月村の豪快なシュートをキーパー円堂見事にキャッチ！！そしてそのボールは風丸へと渡る！]

「みんな上がれ！少林！」
「はい！豪炎寺さん！」

風丸から送られたボールを豪炎寺に渡そうとするが、3人ものマークが付いており渡せない

「こっちだ少林！」

染岡の声が聞こえボールをノーマークの染岡に渡す
ノーマークだった為スムーズにゴール前に辿り着き染岡のシュートが繰り出される

「見せてやるぜ、俺の必殺シュート！ドラゴンクラッシュ！」

青い龍を纏ったボールはキーパーである鉈の手に当たる事無くゴールへと突き刺さり、ホイッスルの音と共に雷門側の得点表に１が書かれる

「なんですって！？」
「やったな染岡！！先制点だ！」
「おう！」

「すごいシュートでしたね！」
「ドラゴンクラッシュって！」
「くく、やはり素晴らしい僕のネーミn『このままリードしていければいいけれど…』
「「？」」
「ちょっと雅君！被さないで下さいよ！」

選手達が元の位置へと戻り尾刈斗中のキックオフから再開される
幽谷に向けてのパスをカットしたマックスは相手ゴールに走るが相変わらず豪炎寺へのガードが固いため染岡にボールを渡す
そしてもう一度放たれたドラゴンクラッシュは再度ゴールネットを揺らした

「…ふぅ…」
「こんなシュート雷門中のデータにありませんでしたよ」

二点目を決めた事により雷門イレブンには喜びの声が上がる
そんなメンバー達の中で豪炎寺とAだけは険しい顔で尾刈斗イレブンを見ていた

「…」
『…そう簡単に行くのかな？』

ホイッスルが鳴り武羅努がボールを蹴った時、尾刈斗ベンチにいた監督地木流の声が聞こえてくる

「まさか雷門中にあんなストライカーが居たとは予想外でしたよ…雑魚が！！何時迄も調子に乗ってんじゃねぇぞ！」
「ふ…始まったか」

尾刈斗イレブンの雰囲気が変わる