12話 ページ15
「あぁ!豪炎寺!……ありがとな、ありがとう!」
「キャプテン止めないんッスか?」
「いいんだよ。あ、Aも今回限り…なのか?」
豪炎寺に向かって感謝の言葉を言っていた円堂は残ったAに話し掛ける。
去って行った豪炎寺の後ろ姿を見ていたAは円堂の声に向きを変えた。
『僕?』
「あぁ、前話した時は答えが見つかってからって言ってただろ?だからさ…」
『んー…そうなんだよね』
「…やっぱりだm『でも、小さくだけど見つかったよ』…え?」
『完全な答えじゃ無いけど見つかったから、それに君達と一緒に居たら見つけられそうな気がするしね』
「!…じゃあ!!」
『うん…サッカー部に入部するよ』
その言葉に円堂だけでなく他の部員達も喜びの表情を浮かべる
「いよっっしゃあぁ!!」
「「「「やったぁぁぁ!!」」」」
『大袈裟だなぁ』
「仕方ないさ、人数が少なかったからな」
『あぁ…なるほどね』
余りの喜ぶ様子に苦笑いを浮かべるAに横から風丸が訳を話してくれた事により納得する。
「さぁ!みんな見ろよこの1点、この1点が雷門の始まりさ!この1点が俺達の始まりだぁ!!」
「「「「「おぉ!!」」」」」
______
『ふぅ…』
帝国との試合を終え、興奮を抑えられずに居る部員達と別れ1人帰宅途中のAは人知れず路地裏に入って行き、ポケットからケータイを取り出し何処かへ電話を掛ける。
『もしもし?雅です。』
[あぁ、もうそろそろ連絡が来ると思っていたよ]
『お望み通りサッカー部に入りましたよ?』
[上出来だ…だが]
『正体がバレ無いようにしろ…ですよね?』
[分かっているならいい]
学校にいた時とは違う雰囲気のAは電話相手に話し掛ける。
『全く…一時的な学校かと思ったらこんな事になるなんて思いませんでしたよ』
[だろうな、だが場所などを考えれば予想はつく]
『でも、これは僕の仕事とははっきり言って違うって事…分かってますよね?』
[勿論だ]
『なら…[雷門中に今居るのは雅、お前だ]…』
[だったら…やる事は分かるな?]
『…えぇ』
何をどの様に頼まれたのかはAしか知る事は出来ない、ただ電話相手は雷門中に何かをするつもりというのは分かった。
『ただし、約束は守って下さいね?』
[分かっているとも]
『お願いしますよ?…影山さん』
Aの電話相手は帝国学園の監督 影山 零治だった。
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作者名:雨の子 | 作成日時:2019年4月17日 16時