11話 ページ14
[さぁ！雷門は目金に代わって新たな10番豪炎寺、松野に代わり19番の雅が登場です！]
ホイッスルの音が鳴り試合が再開する。
始まって早々に宍戸に送られたボールは辺見のスライディングによって奪われてしまう。
「行け、デスゾーン」
鬼道の声に再び強烈な必殺技 デスゾーンが放たれる。
『…』(コクッ
「…よし！」
Aと豪炎寺はお互いに頷き合い帝国ゴールに向かって走って行く。
[あぁ！走った！何故か豪炎寺と雅は円堂を全くフォローせず、2人帝国ゴールに上がって行く！！]
「何！？」
[目金と同じく敵前逃亡かぁ！？]
「アイツら、俺を信じて走ってるんだ…俺が止めるって！……これを止めた俺から、必ずパスが来ると信じて！」
右手を中心に黄色のオーラが集まる。円堂が右手を頭上に上げた時、黄色の巨大な掌が現れた。
「おぉぉお！！」
デスゾーンはその巨大な掌によって止められた。
[止めたぁ！遂に帝国のシュートを止めたぁぁ！！]
「！…よし、いっけぇ！A！！」
[そしてボールは雅に！]
『よっと…ふふ、いくよ』
Aは円堂からのボールを胸でトラップし、膝で蹴り上げる。一度右のつま先をトンと地面に打ち付けその場で回転すると右足に白金のオーラが纏う。そのオーラは形を剣に変えた。
『ライトニングセイバー！…豪炎寺君！』
Aの放った必殺技によりボールは白金色に輝きながら豪炎寺に向かう。
タイミング良く飛び上がっていた豪炎寺は自身の代名詞である必殺技を放つ。
「ファイアトルネード！！」
白金色に炎の赤色を纏ったボールは鋭くゴールに突き刺さった。
[ゴォォール！遂に、遂に雷門イレブン帝国学園から1点をもぎ取りましたぁ！！]
ホイッスルが鳴り雷門中の得点板には"1"の数字が出される。
「たった今、帝国学園から試合放棄の申し出がありゲームはここで終了！」
帝国イレブンは乗って来た装甲バスに乗り込む、最後を歩いていた鬼道はこの試合で見つけた面白い人物達を思い出していた。
「…円堂守と雅Aか…」
帝国学園が去りフィールド内外問わず、試合放棄による実質的な勝利に盛り上がっていた。
「よく来てくれたな、これで新生雷門サッカー部の誕生だ！豪炎寺、Aこれからも一緒にやって行こうぜ！」
「…今回限りだ」
話の途中で豪炎寺は着ていたユニフォームを脱ぎ円堂に投げ渡し、去って行った。
＿＿＿
ライトニングセイバー
ゲーム風説明文
白金の刃は希望の剣！？鋭くゴールを切り開け！
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作者名：雨の子 | 作成日時：2019年4月17日 16時
