トリップしたら自来也の娘に!?【part1】 (ページ42)

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あのあと夕焼け色に染まる火影岩を３人で眺めた。

飽きるほど見たあと、私を火影邸まで連れていってくれた。
オビトお兄ちゃんは私の手を終始繋いでくれた。その手はとても優しくて、パパとはまた違った。

カカシお兄ちゃんは、すぐ帰るんだろうなって思ったけど、最後まで送ってくれた。一言も話さなかったけど…。

火影邸へ行くまで、オビトお兄ちゃんは色んな事を話してくれた。忍者の事とか、木の葉の里のこととか。
その話はとても面白くて、あっという間に目的地に着いてしまった。

「もう迷子になんなよー！」

『きをつけます･･････
ありがとうございましたっ！』

嬉しそうに歯を見せて笑うオビトお兄ちゃんはとてもとても可愛かった。
頭撫でてあげたい･･････←

二人は私が火影邸に入るまでずっと居てくれた。
私がいなくなって、あの二人喧嘩してないかなって不安になって振り返ってみてみると、案の定言い合いが始まっていた。

オビトお兄ちゃんはすごくムカついてると思うけど、私は逆に羨ましいなって思った。

あ、いや。別にいじめて欲しいとか、ドＭってわ訳じゃなくてっ！！

私とは１度も言葉を交わさなかったのに、オビトお兄ちゃんには意地悪なこと言ってるけど、いっぱい喋ってる。
それが羨ましいと思った。

二人の言い合いの終わりを見ることなく私は前に向き直った。

なんとなくパパに会いたくなって駆け出したとき、ふと銀色が脳裏に映し出された。

(そう言えば助けてくれてありがとうって言ってない･･･。)

今から戻って謝りにいくのもあれだ。また睨まれそうでイヤだ。

うぅん･･････。

あ、そう言えばオビトお兄ちゃんが任務は明後日からって言ってた。
つまり明日は何もないってことだ。

もしかしたら、明日会えるかもしれない。

それを願って私は火影邸の奥へと進んだ。

(明日会えれば･･･。)