トリップしたら自来也の娘に!?【part1】 (ページ38)

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「いてててっ。
ねぇ、君大丈夫？」

『･････････？』

強い衝撃は何時までも襲ってくることはなくて代わりにあるのは、包むような温かさ。
体を起こし、回りの景色を見て状況を確認した。

私と地面の間には、ツンツンしたグレーに近い黒髪に紺とオレンジの服。それから、オレンジ色のレンズのゴーグルを着けた男の子がいた。

もしかしてこの人は･･････

「もしかしてどっか痛い？！」

何も返さない私が怪我をしたのかと勘違いする彼。私はどこも痛くない。この人のお陰で。

いやむしろ私が大丈夫と聞きたい。

だっかなりの高さから落下した私の下敷きになったのだから、、、っあ！！

『ご、ごごごごめんなさい！！！』

いつまで人の上に乗ってるんだ私はっ！！

私は飛ぶようにその人の上からどいた。

私が退くと、黒髪少年は立ち上がってパンパンと服についた土を払った。

ニッと白い歯を見せて笑い、“大丈夫そうだな”と言ってわたしの頭を撫でた。

なぜに？？！

『あの、けがしてないですか･･･？』

私は大丈夫かもしれないが、さっきからあなたのからだが心配でならない。

「大丈夫！オレは忍だからっ！」

それは理由になっているのかは置いておき、笑顔を崩さずに告げたから、本当に大丈夫なんだと分かった。

良かった･･･。
普通骨が折れたりしてもおかしくないのに。

「オレはうちはオビト！君の名前は？
初めて見る顔だけど･･････」

『##NAME1##Aです。
きょうこのさとにきました。』

やっぱりそうだ。オビトだ。

初対面だから初めて見る顔だと言われるのは当然だ。でも、その言い方はまるで“この里でオレの知らない人はいない”と言っているようにも聞こえた。

木の葉ってやっぱり良いなぁ。
なんだろう、人との繋がりとか。すごく温かくて素敵だ。

「そういえばAはなんであんなことしたの？」

上半身を倒し、私と同じ目線で話しかけてきた。なんて優しい良い子なんだ。まだ身長が低いから、自分よりも大きい人と話すときはこうしてくれるとすごく助かる。
パパと話すときは太陽とパパの顔が被って眩しいし、なにより首が痛い。

そうそう、パパが･･･。

そうだ、私迷子だったんだ。
オビトに会えてちょっと興奮して忘れてた。←

私は事情を話した。
火影邸に行かなくてはいけないと。