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私の頭を簡単に収めてしまうほどの大きな手から伝わる温もりに、細いながらも確かな繋がりの存在を実感した。
少し乱暴だけど、それすらすら嬉しくてニヤけそうになるのを必死にこらえ、バレないように下を向いた。
「お主名前は」
撫でていた手が頭から離れた。寂しいと思ってしまったのは顔に出てはないだろうか。
そういえば。まだ自己紹介してなかった。
『…、…Aです。』
自然に緩んでしまう頬を押さえようとはしなかった。
真っ直ぐ自来也様の顔を見て、ニコリと下手くそながらも笑って見せた。
自来也様はふっと微笑み、今度は優しく頭を撫でてくれた。
確かにできた“繋がり”を今度はしっかりと握りしめた。
私はこの世界で生きていく。
そう強く思った。
---(・・・ありがとうございます。)
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作者名:きゃおる | 作成日時:2022年9月24日 1時