第二話 ページ5
徳川の刀……といえば何が思いつくだろうか?
僕は此一択にて、妖刀村正と答えるよ。
そう……その村正が眼の前に正座しているなんて想像してもいなかったんだけど!
何故こうなったんだっけ?
確か、鍛錬を終えて部屋へ戻ろうと思ったんだけど迷ってここにたどり着いたんだった。
「huhuhuhuhuhu。どうしましたか?こんなところに来るなんて」
独特な訛りがマッチして妖しい色気が彼が村正である事を表しているかのようだ。
『いやぁのう。実は、迷うてしまっての?困っていたところなのだ』
「そうデスか……それは困りましたねェ」
村正はポンと手を叩き、何か思いついたような仕草をした。
「そこにある刀を持ってください。ワタシが案内して差し上げマス」
それはいいのか?……刀が居なくなって
「いいんデスよ……それより名乗ってませんでしたね。
ワタシは千子村正。そう、妖刀とか言われているあの村正デスよ…。
よろしくお願いしマスね、主」
村正の名乗りを聞いた瞬間、桜の吹雪が吹き荒れた。
直感でだが、自分の縁と村正が繋がった気がする。
これは諦めるしかないな……。
愛刀が手に入った嬉しさとこの後起きることを想像して苦笑を浮かべる。
『これからよろしくのう、村正よ』
元父に報告すれば、最初は渋っていたが数日後、
顔を青くして村正を自身の物にすること許してくれた。
きっと村正が何かしたのだろう……まぁ知りたくはないが。
said千子村正+設定(ほぼ刀剣乱舞)→←said服部半蔵+服部半蔵設定
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作者名:裕樹 | 作成日時:2019年6月8日 17時