11話 助けられてる ページ13
零「兄さん...どうして僕を庇ったの？助けてもらったことには感謝してるけど、やっぱり...」
幸「零。私は自分が後で後悔をしない選択をしただけだ。あの時、私は零を庇わなかったらこれからこの先、あの時のことを思い出しては自分を悔いてしまう。だからそうしたまでだ。」
零「でも、僕はいつも兄さ、姉さんに助けられてばっかで何も出来ない自分が情けないんだ。」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
そう言って大粒の涙を流す零。
幸「零...なに馬鹿なこと言ってんだよ。何も出来ない？助けられてばかり？はぁ。言っとくが、私は、毎日お前に助けられてんだぞ。」
零「えっ」
幸「例えば今だって、私の怪我を治療してくれてるじゃないか。この行為だって十分に私を助けてる。」
私はｷﾞｭｯと零を抱き締める。細い体。でもやっぱり男なんだね。程良い筋肉のついた硬い体。
幸「それに、私はお前が傍にいてくれるだけで助けられてるし、なにより幸せなんだ。」
零も私のことを抱き締め返してくれた。いつも以上に強く。
幸「零。大好きだぞ！」
零「///！...僕も...大好き！！」
にしても、たかがこんな怪我でここまで深刻になれる零も凄いな。そういう所も大好きなんだけど。
幸「よし！もうなんか疲れたし、部屋戻って寝るか？」
零「うん！賛成！」ﾆｺｯ
ｶﾞﾗｯ
シナ「幸君！零君！ここにいたのね。幸君大丈夫？」
幸「あぁ。こんなのかすり傷だ」
シナ「そう、良かったわ。ごめんなさいね、うちの生徒が...」
幸「気にするな。私の方も頭に血が昇って少々手荒なことをしてしまった。あいつにも怪我をさせてしまったようだし、こちらこそ悪かったな。」
シナ「いえ、先に手を出したのはうちの生徒だから。それにその生徒の怪我、周りがやたら騒いでいただけで大したことなかったそうよ。」
幸「そうか。わざわざ伝えてくれてありがとう。一応怪我をさせたのは事実だし会ったら謝っておくよ。」
シナ「そうね。確かに謝ることは大事ね.....。それで貴方達、朝礼が終わったら各教室に行ってもらう予定だったのだけどさっきの件もあるし、今日はゆっくり休んで。」
零「ご迷惑お掛けしてすいません。」
シナ「いーえ、気にしないで。」
零「あの、何かお手伝い出来ることはありませんか？今日１日、何もしないならそれくらい、」
シナ「そうね。じゃあ食堂の手伝いをしてもらおうかしら？」
零「はい！頑張ります！」
張りきってんな〜。零。
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ユキナ - とてもおもしろかったです！更新待ってます( *・ω・)ノ (2019年5月19日 8時) (
レス) id: 2f84e3a301 (このIDを非表示/違反報告)
小豆もち - はじめまして！返信遅れてすまいすみません！名前変更はしてないんです。申し訳ありません！！ (2018年11月11日 21時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - はじめまして！名前変更可能ですか？ (2018年10月18日 0時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
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