10,5話 留三郎 ページ12
留三郎side
朝礼で天女達の自己紹介があった。天女が出てくるまでは若干穏やかないつもの空気だっだが、天女が出てきたとたん空気が一変し大量の殺気が天女に向けられた。その中でも5年生の殺気はすごかった。1人の天女は少し震えていたが、もう1人の俺をモンスターだとか何とか言ってきた天女は平然としていてこの空気の中で気だるそうに自己紹介を始めた。
幸「幸だ・・・・・・・・・・・・ここの6年何とか組に編入することになった。多分授業は殆どさぼると思うから。」
よくこんな空気の中でそんなこと言えるな、そんで、今まで2人に向いていた殺気が一気にこいつに向けられた。それでも、怯えることなく平然とした態度だった。すると俺の視線に気付いたのかこっちを向いた天女と目が合った
幸「くうま三郎か!」
で、いきなり変なことを言いやがった、いや、それ俺の名前言おうとしてんだろ。全然ちげーし。もう一度俺の名前を教えてやった、それでも間違いやがったから声をあらげたら伊作に止められた。隣で文字郎が「くうま三郎ってよww」と馬鹿にして笑いやがったから殴りかかろうとしたら今度は「いけいけどんどーん!」と言いながら俺達の間に入ってきた小平太に止められた。
くそっ!あの天女と関わったらろくなことねぇしイライラする。だけど、最初あいつを見た時、綺麗だと思った。それに、あいつと話してると胸が高鳴る。でも、あいつは天女だ!きっとこれも妖術に違いない!くっ!何なんだ!どうしたんだ!俺!
こんなことを考えていると辺りがざわつき始めた。どうしたんだと思い顔を上げると天女の手に手裏剣が握られていて血がポタポタと滴り落ちていた。誰かに手裏剣を打たれたのか、辺りの状況を見る限り投げたのは5年ろ組鉢屋三郎だろう。なぜか、鉢屋に一瞬、殺意を抱いていまった。どうしてかは、分からないし分かりたくもない。
また、辺りがさっきより酷くざわつき始めた。それもそのはず、天女がこっちに手裏剣を構えて立っているのだから。天女が手裏剣を打った。しかも鉢屋を目掛けて、鉢屋は右腕に天女の打った手裏剣が刺さり顔を歪ませていた。不破と竹谷が鉢屋に駆け寄り止血を行っている光景が目に入る。伊作も天女を追おうとしていたが鉢屋の傷を見て不破達の加勢をしていた。
少し目を離した隙に、天女はいつの間にかいなくなっていた。あいつは大丈夫だろうか?そう思いつつ鉢屋の手当ての加勢に回った。
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキナ - とてもおもしろかったです!更新待ってます( *・ω・)ノ (2019年5月19日 8時) (レス) id: 2f84e3a301 (このIDを非表示/違反報告)
小豆もち - はじめまして!返信遅れてすまいすみません!名前変更はしてないんです。申し訳ありません!! (2018年11月11日 21時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - はじめまして!名前変更可能ですか? (2018年10月18日 0時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ