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第121Q ページ6

「力が湧いてしょーがないんだよね〜...

本気出したら、つい味方でもヒネリつぶしちゃうかもしんない」




「周囲とは体格も力も違いすぎて...

もちろん全力の時は本人もそのつもりだったんだろうけど、心のどこかで相手をケガさせないようにみたいなセーブがかかってたんじゃないっスかね?

けどシルバーという自分と同様以上の体格を持つ敵を前にして、初めてそのセーブを外していいと思った。

たぶん、さっきの表情に含まれているのは黒子っちが言った意味だけじゃなく、プラス、バスケ選手としてはもてあますほどのエネルギーを全開にして、心おきなく全力を出せることへの喜び」

涼太の言葉に、全員が言葉を失う。

ゾクリと、まだ誰も見たことのない敦の全力に戦慄したのだ。




コートに目をやると、敦は再びシルバーの攻撃をブロックした。

ボールは赤司が拾い上げ、勢いの衰えない敦へパス。

受け取ると一気にゴールへと駆け出して跳んだ。

そしてゴールが軋む音を立てながら、敦はダンクを決めた。

「...!?」




「敦...!?」

「あ″っぐっ...!!

う″ぅ″〜〜〜〜〜〜〜〜...っ!!」

「レフェリーストップ!!」

何が起きた...?

敦は確かにダンクを決めた。

その直後だった。

バランスを崩し、彼は左手から地面に着地した。

敦はうめき声をあげている。

VORPAL SWORDS全員が彼の元へ駆け寄った。




「...ダメだ...

落ちた時手首に全体重がかかっちまった...

まず間違いなく折れてやがる...!!」

相田さんの言葉に息を呑んだ。

なぜこんなことになったのか。

私には見えていた。

敦がダンクを決めた直後にあいつが…シルバーがわざと大げさに腕を振り回し、敦がバランスを崩すようにブロックした瞬間が...!!

『ざけんな、わざとやりやがったな!!』

タイガが全員の怒りを代弁するかのように、英語でシルバーに怒鳴る。

しかし...

『ああ...?

何騒いでんのか知んねーが、事故だ事故。

これぐらいの衝突、ゴール下じゃよくあるだろーが。

不運としか言いようがねぇなぁ。

だが、勝負ってのは結局最後まで立ってたモンの勝ちなんだよ!!』

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設定タグ:黒子のバスケ , ナッシュ・ゴールド・Jr   
作品ジャンル:恋愛
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かんざし(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。続編楽しみにしています。 (2022年8月30日 0時) (レス) id: 52ad1983de (このIDを非表示/違反報告)
ダーカー - 本当にありがとうございました✨この作品に出会えて幸せです!!続編楽しみ‼️‼️‼️ (2021年11月6日 0時) (レス) @page32 id: 80264e36de (このIDを非表示/違反報告)
あげは - やば…おんなじ鳳蝶なんだがw (2020年8月21日 9時) (レス) id: 55916dfabc (このIDを非表示/違反報告)
鱗五雨(プロフ) - 思わず時間を忘れて読み込んじゃいました!(笑)続編まってます!! (2019年9月21日 18時) (レス) id: af73f39adb (このIDを非表示/違反報告)
月影 - 感動するいい作品でした!主人公ちゃんに感情移入してしまい、号泣しました。昔の彼のようにとナッシュを思い闘う主人公を見て私もこんな風になりたいなと思いました!これからも頑張ってください! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 9446a19fb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Madras | 作成日時:2018年2月3日 16時

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