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第140Q ページ25

いやいやいや...

尚わかんねぇわ。

「まあ、選手に復帰するんじゃなくて、本当にストリートで遊ぶためなんだけど。

向こうでナメられない程度には現役の時の実力に戻したいのよね」

「...いろいろツッコミてぇが、お前、アメリカ行くのか?」

「うん。

やっと進路決まった。

向こうの大学に来年の9月に入学するつもり」

そう言ったAはオレにボールを投げてよこした。

そして1on1の体勢に入る。

強制かよ。




「......はぁ〜...」

仕方なくオレはボールをついて彼女との距離を詰める。

いくら女子だからといって、オレはこいつをナメてなんかいない。

細心の注意を払いながらダックイン。

しっかりついてきた彼女を視界の隅に捉えながら、ストップからのフェイダウェイ。

後ろに跳びながら守備範囲から外れないと、こいつは確実にブロックしてくる。

ボールはそのままネットをくぐった。




「...っと、やっぱ無冠の五将の名は伊達じゃないわね」

「お前は随分実力が落ちたな。

元々オフェンスが得意な選手って聞いてたから最初のダブルクラッチは文句ねぇが、ディフェンスはざる(・・)

「そこまでじゃないでしょ」

「とにかく一本だ。

ほら次。

じゃ山崎(ヤマ)

「は!?」

ヤマにボールを投げる。

まだ納得できていないというか、状況が把握できていないというか随分と間抜けな声をあげた。




「いや、無理だろ!

いくら現役引退したからって、Aは全中で女バス強豪校ほぼ一人で相手して優勝したやつだぞ!?

お前だってざるとか言っときながら普段やらないフェイダウェイで決めたし、それにあのハードな練習の後に1on1とか...」

「っせーな、遊んでやれよ。

っつか女に負けるようなやつがWC行けると思うなよ」

オレの一言でレギュラーたちは押し黙る。

練習最後の仕上げに毎回Aとの1on1を持って来れば、中々良い成長が期待できるかもしれない。




「メリットはオレ達にもAにもありそうだ。

WCまでの最後の調整だと思ってやってやれ。

レギュラー6人がかりで相手してやるんだ。

Aもスタミナは限られてんだから、こいつ一人相手にあんま苦戦して長引くようだったら次から個人メニュー追加」

レギュラーたちは震え上がった。

今のオレが考える個人メニューなんて何されるかわかったもんじゃねぇってか。




「ほら、さっさと終わらせて帰るぞ!」

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設定タグ:黒子のバスケ , ナッシュ・ゴールド・Jr   
作品ジャンル:恋愛
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かんざし(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。続編楽しみにしています。 (2022年8月30日 0時) (レス) id: 52ad1983de (このIDを非表示/違反報告)
ダーカー - 本当にありがとうございました✨この作品に出会えて幸せです!!続編楽しみ‼️‼️‼️ (2021年11月6日 0時) (レス) @page32 id: 80264e36de (このIDを非表示/違反報告)
あげは - やば…おんなじ鳳蝶なんだがw (2020年8月21日 9時) (レス) id: 55916dfabc (このIDを非表示/違反報告)
鱗五雨(プロフ) - 思わず時間を忘れて読み込んじゃいました!(笑)続編まってます!! (2019年9月21日 18時) (レス) id: af73f39adb (このIDを非表示/違反報告)
月影 - 感動するいい作品でした!主人公ちゃんに感情移入してしまい、号泣しました。昔の彼のようにとナッシュを思い闘う主人公を見て私もこんな風になりたいなと思いました!これからも頑張ってください! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 9446a19fb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Madras | 作成日時:2018年2月3日 16時

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